主人公のかま猫は仕事場で毎日いじめにあっていました。
いじめられる原因を自分のせいにしてしまう気の優しいかま猫にとって、この場所はどんなに辛かっただろうと思います。
無視って一番酷なことです。
仕事をさせてもらえない気持ち、辛いですね。苦しいですね。悲しいですね。
おまえは必要ないと言われているんですものね。
かま猫は感謝の気持ちを持って、毎日仕事に取り組んでいたんですね。
だから見た目で嫌われても何を言われても…と我慢していたのでしょう。
かま猫の涙はきっと、怒りとか憎しみの涙ではないのです。
ますますエスカレートするいじめにかま猫の心が壊れそうになった時、獅子の登場にも動じず、まっすぐ立ち上がって獅子を見つめる目から、かま猫の心の強さを感じました。
ただただ、真面目に正しく生きること。
どんな場所でも、かま猫にはずっとそうでいて欲しいと思いました。
ちなみに私は獅子に賛成です。
こんな事務所、なくなればいいんです。
いじめる側はきっと変わらないですし、誰かが止めなければかま猫はずっといじめられていたでしょうからね。