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かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば

かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)

これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!

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宮沢賢治の絵本 猫の事務所」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 猫の事務所 作:宮沢 賢治
絵:植垣 歩子
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2014年10月
ISBN:9784895881548
評価スコア 4.09
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みんなの声 総数 31
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31件見つかりました

  • かま猫の涙

    主人公のかま猫は仕事場で毎日いじめにあっていました。

    いじめられる原因を自分のせいにしてしまう気の優しいかま猫にとって、この場所はどんなに辛かっただろうと思います。

    無視って一番酷なことです。
    仕事をさせてもらえない気持ち、辛いですね。苦しいですね。悲しいですね。
    おまえは必要ないと言われているんですものね。

    かま猫は感謝の気持ちを持って、毎日仕事に取り組んでいたんですね。
    だから見た目で嫌われても何を言われても…と我慢していたのでしょう。
    かま猫の涙はきっと、怒りとか憎しみの涙ではないのです。

    ますますエスカレートするいじめにかま猫の心が壊れそうになった時、獅子の登場にも動じず、まっすぐ立ち上がって獅子を見つめる目から、かま猫の心の強さを感じました。

    ただただ、真面目に正しく生きること。

    どんな場所でも、かま猫にはずっとそうでいて欲しいと思いました。

    ちなみに私は獅子に賛成です。
    こんな事務所、なくなればいいんです。
    いじめる側はきっと変わらないですし、誰かが止めなければかま猫はずっといじめられていたでしょうからね。

    投稿日:2015/10/14

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  • 涙が出てくる…

    表紙のねこさんの目に涙…
    その訳は…
    猫の第六事務所がありました。ここは主に、猫の歴史と地理を調べるところでした。事務長は大きな黒猫で、その部下が、一番書記、二番書記、三番書記といて、四番書記が表紙のねこさんの窯猫でした。
    どうして窯猫と呼ばれているのか、そのために嫌われて、その結果、意地悪をされることになり、なんとももやもやとした気持ちになりました。
    第六事務所で行われていることも、わかりやすく表現されていました。ねこさんも、個性豊かに描かれ、その表情からも性格が伺えるようで、こちらも身近に感じることができました。

    投稿日:2015/10/13

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  • 難しかったみたい

    猫の歴史や地理を調べる「猫の事務所」で働く、4匹の猫のおはなし。かま猫が他の3匹からひどくいじめられ、次第にエスカレートしていきます。
    8歳の娘と読んだのですが、難しかったらしく、途中で「つまらない」と聞くことをやめてしまいました。
    大人は考えさせられる切ないおはなしです。
    植垣歩子さんの絵には魅了されました。おはなしを読み終わってから表紙の涙をためた猫を見ると、悲しくなってしまいます。

    投稿日:2015/10/14

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  • 暗いお話ですが絵が素敵

    • みいのさん
    • 50代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子18歳、女の子13歳

    表紙の猫の目に涙があふれているのが、なんともかわいそうですし、全体的に暗い印象のお話です。
    その中で、水色の空や事務所のオレンジ色の屋根が明るい色使いで、少し気持ちが晴れます。
    登場する猫たちの絵は、内容に忠実に描写され、お話の筋が理解しやすいです。
    猫たちの勝手な想像の世界というか、嘘の作り話のわけですが、海岸や宴会の様子まで詳しく描かれていて、事務長がまるめこまれていく過程が感じられました。

    投稿日:2015/10/11

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  • 寂しい作品でした

    いじめられてしまう猫のお話が描かれています。

    ねこの悲しい、切ない気持ちがとっても、ひしひしと、伝わってきます。切なすぎて、つらくなりました。

    子供もかわいそうだねと言っていましたが、親としても切なくなりすぎてしまい、お気に入りにはしづらいです。

    しかし、本当に大切なことを描いていると思います。

    投稿日:2015/10/10

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  • パワハラ

    読み聞かせして、「これは今でいうところの職場でのパワハラを描いた作品なのでは?」と思いました。
    なかなかこういった題材の絵本はありませんが、宮沢賢治の作品ということで、とても興味深く読みました。

    猫の事務所とはありますが、これはもう人間社会の縮図ですね。
    外見や能力、或は出生地や出身校などを問題にする。
    こういった職場でのいじめは、残念ながら昔も今も変わらないようです。

    見た目は汚いのに、仕事は優秀にこなすかま猫を、他の猫たちは快く思いません。
    事あるごとに嫌がらせをし、無視をする場面は本当に腹が立ちました。

    最初は中立的な立場だった事務長も、他の三匹にうそぶかれ、いじめに加担していきます。
    人の悪口・陰口の恐ろしさ、いじめが広がっていくさまを垣間見た気がして、ゾッとしました。

    最後、金色の獅子が現れ、事務所の解散を命じ、廃止となります。
    物語はその後どうなったかは分かりません。
    読み聞かせの後、息子は心に残るものがあったのか、一人で読み返していました。

    投稿日:2015/10/08

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  • 子どもに伝わるのかな・・・?

    職場でのいじめがテーマです。
    仕事に誇りを持ち、同僚の書記たちに嫌われているのがどんなに明白でも、粛々と仕事に励み、しかも他者への親切心も持ち合わせている主人公のかま猫。
    ちなみに、かま猫というのは、寒くて仕方がないので夜に窯の中で寝るためにすすで汚れてしまっている猫という意味だそうです。

    かま猫が歩み寄ろうとしても、同僚のきれいな猫たちにはまったく響かない様子。
    挙句の果てには、窯猫が身体を壊して休んでいる間に、唯一の味方だった所長にまで同僚猫は嘘を吹き込み窯猫を仲間はずれにする始末。

    もう、読んでいて苦しくて苦しくて。。。

    元気になって出所してみると、以前よりいじめがひどくなっていることに気がついて、涙が止まらない窯猫。

    最後はどんな風に終わるのだろうかと思ったら、「えっ!そんな簡単な結末?それじゃ、あのいじめっ子たちは何も学んでないんじゃない?!」

    この絵本を読んで、いじめは良くないって、子どもに伝わるといいのですが。。。

    ちょっと救いがなさすぎて、絵本に向いているのか分からないなぁと思ってしまいました。

    投稿日:2015/10/06

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  • 何だか切なくなりますね

    なかなか読んでいると、切なくなってきました。
    こんなに人のことを思っているのに、どうしても人のためを思ってしたことが裏目に出てしまって、のけもののようになってしまって、本当に辛いですね。とてもかわいそうに思えて、とても切ない気持ちで読み終えてしまって、後から色々と考えてしまう、そんな本でした。

    投稿日:2015/10/07

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  • 最後に登場する「獅子」!いいですよ〜。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子20歳、女の子15歳

    絵を描いた植垣さんは、このお話がとてもとても好きなんだろうなぁと、思いました。
    表紙を開けて最初にタイトルと一緒に書き出されているページで、
    (ト書きのようなこの文章の)「……ある小さな官衙に関する幻想」という一文を丁寧に描いていらっるなというのが、第一印象でした。
    一匹一匹の猫の描写も、宮沢賢治が作品の中で書いている個性を大切に描かれているのを感じました。

    なにより、最後に登場する獅子の画面いっぱいに描かれたアップといい、その表情といい、個人的にはすごくツボでした。
    しいて言うと、次のページの獅子の影も、もう少し怖い感じでもいいんじゃないかなと、思いましたけど。

    読み聞かせに使うには15分ギリギリかかってしまうかもしれませんが、機会があったら、小学校高学年から中学生・高校生くらいのお子さんたちに読んでみたいです。

    投稿日:2015/10/04

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  • かま猫よ永遠に

    竈猫を発見した宮澤賢治はとても偉い。
    そもそも黒猫が事務長で、白・虎・三毛という順番がステキに絶妙です。
    この、名作にして傑作のお話は他の賢治作品と同じようにたくさん絵本になっていますが、常に最新作が最高作品。
    新しい才能が心血を注いでもなお、まだいくらでも次の作家による挑戦を待ち受けているのが、宮澤賢治のお話です。

    今回、ウルウル涙目のかま猫が子どもたちにも人気ですが、そのページにあるように「猫なんていうものは、賢いようでばかなもの」といった、さめた目線をちゃんと伝えることが読み語りには大切だと、気づかされます。
    宮澤賢治を読むことの、とてつもない幸せをこの絵本からも感じます。

    投稿日:2015/10/06

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