タイトルから想像していた話とは全然違いましたが、私が読んだ時点で、これは子供の興味を惹くだろうと意味もなく確信しました。
当たり前に思っていた体の一部分が抜ける不安、それを大人への印と知り、戸惑いながらも喜び新しい一歩を踏み出す子供の心理が見事にその年頃の子の視点から描かれているように感じたのです。
一番最初に抜けた歯は、高い所から空に投げるんじゃなかったっけ? サリーの国では枕の下に敷いてお願い事をするんですって。そのお願い事が「チョコレート・アイスクリーム」とはまたまた等身大で良いですね。
そういったところも、子供を惹きつけるのではないでしょうか。
会う人会う人に、「私、歯が抜けたの」と言うサリー。(自分にとっての)大事件は人に言ってなんぼ!の娘によく似ています。
妹のジェイン(2歳前ぐらい?)の動きと共に、子供の描写が巧みで、母も惹きつけられました。
娘は5歳直前。まだ少し早いかと思ったのですが読んでみました。最初はけっこう嫌がっていたのですがコロッ。
おもしろかったとのことで、翌日には自分から持ってきました。
マックロスキーは無人の離島で暮らしているそうで、サリーの生活にも立体感があります。
朝から浜辺で貝堀り、お昼はそのスープ。かなり憧れます