「岩波少年文庫 ランサム・サーガ(3) ヤマネコ号の冒険(上)」 みんなの声

「ランサム・サーガ3」。
登場人物たちはもちろん、ツバメ号のクルー4きょうだい（ジョン・スーザン・ティティ・ロジャ）とアマゾン号の女海賊（ナンシー＆ペギー）の二人、そしてアマゾン号の二人のおじにして海賊のキャプテン・フリント。
それから、それからこの物語に欠かせない老水夫「ピーター・ダック」が登場します。
物語が始まった時、ウォーカーきょうだいやアマゾン海賊の誰からでもなく、ひとりの老水夫が港を眺めている様子から始まったので、少しばかり驚きましたが、この老水夫こそ、今回の物語に欠かせない「ピーター・ダック」でした。

さて、シリーズ3番目にして海の冒険の焦点はこの「ピーター・ダックと彼が昔見た宝」の宝探し！です。
宝探しですよ〜。実にワクワクするではないですか。

今回は、このピーターダックの宝を狙う“ブラック・ジェイク”という悪役や赤毛の少年（うっかりブラック・ジェイクの船に乗り込んでしまったために雑用をさせられてる）ビルも登場して、
カリブ海に浮かぶ宝の隠し場所≪カニ島≫へ向かう旅へ出発です！！

このお話はかなり海での冒険に力を入れて書いてあって、いつもより数段、普通の子どもたちでは体験できないような出来事が起きますが、私たち読者は今までのジョンやナンシーたちの活躍を見ているので、なんとなく彼らならやっちゃえる！と思えるのです。
不思議ですよね〜。

ランサム・シリーズの今回のおはなしは、人気コミック「ワンピース」が好きな人たちにも、十分楽しめるのではないかなと、感じました。
中高生の皆さん、ぜひ読んでみて！
続きは下巻の感想で　See You　Again