ベッドから出たくない子ども心をとても楽しく描いてくれています。
背景のバックは明るい黄色で塗られていますが、
基本人物は線画で描かれていました。(全部白黒)
文章の言葉が詩のようにリズムがあって、ページをめくるたびに「ぼく」の行動が変化していて見ていて楽しいです。
全体面白いのですが、特に後半、だんだん(自分の考えに=妄想ともいう)のってきた「ぼく」は、ベッドから出なきゃいけないと思っているのに出られなくて、ベッドと自分を主人公に自作自演しはじめるところが特に笑えますね〜。
例えばこんなセリフのところ
「ベッドくんとぼくをケンカさせたいの?
そうしたら ぼくのベッドくんがどれほどかなしむか かんがえてみた?」
「ベッドくんは こどくがキライなんだ。
いちにちじゅう、ひとりぼちで いられるとおもう?」
「ぼくがベッドくんをうらぎって みすてて、ぼくがねているあいだに
もし しかえしされたら どうするの?」……。
(と、どんどん妄想は続いていきます)
この本は一見地味ですが、多くの子どもたちに紹介したい作品です。
おふとんやベッドのが好きなこには至福の一冊になるのではないでしょうか?