作者は「佐賀のがばいばあちゃん」で有名な島田洋七さん。
その内容を、10の名言としてまとめられた絵本です。
何十年も前の話ですから、今では「えっ?!」とビックリするような話もあります。
でも、どんなに時代が変わっても、人として忘れてはいけない大切なことを、この絵本から沢山教えてもらったような気がします。
中でも「人に気づかれないようにするのが、ほんとうのやさしさ、ほんとうの親切」の言葉にはハッとさせられました。
そして「貧乏人がいちばんやれることは、笑顔だ」という言葉。
仏教に「無財の七施」という教えがありますが、まさにその実践だと思いました。
この絵本を通して、たとえお金がなくても、笑顔や優しさ、前向きな言動、周りに与えられるものは沢山あると知らされました。
そして、はたこうしろうさんの挿絵がまた素敵です☆
白黒ページはどこか漫画風で、吹き出しにセリフがあったりします。
カラーページは、自然の色が溢れていて、とても落ち着きます。
特に夕焼け空がとても美しいです。
お話の内容も、挿絵も、大満足な1冊です。