大人が読むために購入した本ですが、
息子が中学生くらいになったら読ませたいと思いましたので、
こちらにレビューを書きます。
中学生くらい、と思ったのは、漢字に送り仮名がないことと、
世界の歴史をある程度理解した上で読むと理解しやすい内容であると思ったからです。
漢字や歴史が得意ならば小学校高学年からでも読めると思います。
医者であり、漫画家でもある著者が、看護系の月刊誌に連載していたものをまとめた本だそうです。
医学の歴史は、人類の誕生とともにはじまりました。
ヒポクラテスや野口英世、杉田玄白といった医学上の人物を軸にしながら、西洋から東洋まで網羅しています。
医学者がどのようにして歴史的な発見をしたのか、
そして、その医学者はその後どのような人生を送ったのかが、
興味深い人間ドラマとともに描かれます。
専門的な内容についても、医学的知識のない一般人が読んでもわかりやすく描かれています。
今日、私たちが、様々な病気にかかっても治癒し、長生きできるのも、
先人のとてつもない努力の積み重ねであることを知り、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
医学部を目指すお子さんがいる場合、
こういった本を読ませることで、
受験勉強に対するモチベーションもあがることと思います。