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ダイヤモンドより平和がほしい 子ども兵士・ムリアの告白」 みんなの声

ダイヤモンドより平和がほしい 子ども兵士・ムリアの告白 著:後藤 健二
出版社:汐文社
税込価格:\1,430
発行日:2005年07月
ISBN:9784811380018
評価スコア 4.5
評価ランキング 8,998
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  • 戦争というもの

    • ヤキングさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子11歳、女の子5歳

    シリアで犠牲になった後藤健二さんの本です。

    冒頭は右手、両耳を切断された男性に焦点が当たります。
    3歳になる姪は、反政府軍の10歳前後の子ども兵士に、右手を切断された上に両親までも殺されたため、引取って育ててます。
    なぜそんな幼い子どもたちが、銃を持ち、戦闘に加わるのでしょうか。

    その後、戦闘から逃げ出した子ども兵士を保護し、共同生活を送っている施設に場所を移します。
    そこで出会った少年、ムリア15歳。
    彼は戦闘で沢山の人を殺しましたが、彼もまた被害者だったのです。

    冒頭の男性は言います。
    加害者が目の前にいても責めない。彼らを許す。
    でも、一生忘れることはないと。

    そしてムリアも言います。
    人を殺すのは悪いこと。
    でも、自分の両親も何も悪いことをしていないのに殺された。戦争とは、そういうものだと。

    シエラレオネはとても質の高いダイヤモンドが取れるといいます。
    内戦ではそれが格好の標的となり、鉱山は占拠され、採掘されたダイヤモンドは銃に変えられていきました。
    その利益がきちんとした用途に使われたなら、国連もユニセフも必要ないんじゃないかと思うと、やるせなくない気持ちになります。

    今まで読んだ後藤健二さんの著書の中で、一番過酷な内容です。
    でも、子どもにも分かりやすい文章で書かれ、後藤さんの優しさを垣間見ることができます。

    今現在、元少年兵のムリアはどうしているのでしょうか。
    後藤さんの手による続編を期待したかったのに、残念です。

    投稿日:2015/04/19

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  • 衝撃的な一冊

    後藤健二さんの哀しい最期を知っているからでしょうか、後藤さんが命をかけて伝えたかったことが凝縮されたように思える本でした。
    両手を失った大人子どもを襲撃したのは、少年兵だったという事実にまずは驚かされました。
    これだけの酷いことをできてしまう子どもって何だろう。
    判断力や、物の理解もまだ未熟な子どもだからこそできることかもしれない。
    次に、少年兵だった少年の言葉です。
    家族を殺され、自身が連れ去られたうえに、否応のない軍事教育。
    本来は憎むべき相手に従うしか、生きるすべがないという現実。
    そして、表紙の写真に見える傷の意味。
    麻薬を体に埋め込まれたということは、想像を絶することです。
    麻薬によって、少年は道具になってしまったのです。
    でも、その少年兵が軍事組織から逃れ、普通の少年として生きようとしています。
    教育を受け、理性ある人間として生きようとしています。
    理屈ではない現実を突きつけられて、常識的な傍観者ではいられません。
    後藤さんは元少年兵と密着しながら、淡々と語り続けます。
    もっともっといろんなことを、伝えるべき信念をもっていたのでしょう。
    こんなことが、絶えることを祈りたいと思います。

    投稿日:2015/08/19

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  • 後藤さんの想いとは

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子8歳、女の子3歳

    ISの人質として犠牲になった後藤健二さんの著書。
    人質救出や、自己責任ばかりが報道で流される中、
    本当に後藤さんが世界に伝えたかった事こそが大事なのではないかと思い、図書館で予約をした一冊です。

    8歳の息子と読もうと思っていましたが、
    文章がまだ8歳には難しい箇所も多く、
    私が一人で読ませていただきました。

    子供向けに易しく書かれている文章ですが、
    内容はとても重いものです。

    シエラレオネの内戦で腕や脚をなくした人たち。
    その内戦として兵士として戦わされてていた子どもたち。

    兵士だった子どもたちは、加害者のように見えますが、
    実は一番大きな被害者でもあるのです。

    子どもに、罪はない。
    人を殺したい子どもは、いない。
    兵士にならされる子どもをひとりでも少なくするためには、
    世界を平和にすること。
    戦争のない、世の中にすること。

    後藤さんの子どもを思う優しさ、
    愛情、そして平和への切望が、心に沁みる一冊です。

    是非、後藤さんと同じ日本人として、
    一人でも多くの方に読んでいただきたい一冊です。

    投稿日:2015/04/03

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