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エマおばあちゃん」 みんなの声

エマおばあちゃん 作:ウェンディ・ケッセルマン
絵:バーバラ・クーニー
訳:もき かずこ
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1998年07月28日
ISBN:9784198608866
評価スコア 4.75
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みんなの声 総数 31
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31件見つかりました

  •  絵本を読んで、「こんな風に年をとりたい」と思う素敵なお年よりに出会うことがあります。この「エマおばあちゃん」もそのうちの一人。

     夫に先立たれ、一人暮らしのエマおばあちゃんは72才。ひとりぼっちでちょっと淋しいけれど、猫とのんびりゆっくり暮らす毎日。子や孫からは「もう年だから・・」と、かげでこっそり馬鹿にされています。

     でも、ふとしたきっかけで絵を描き始めました。その絵がなんとも良い感じ。自分でも満足、人からも誉められて、おばあちゃんは夢中で絵を描き続けます。「淋しい」なんて言っている暇は、無くなってしまいました

     好きなこと、得意なこと、夢中になれるものがある人生って、なんて豊かで素敵なんでしょう!年を重ねても、エマおばあちゃんのように、「これぞ!」というものと一緒に、生き生きと、生きていきたいものです。

     子どもよりも、大人の女性の心に響く絵本だと思います。表紙、見返しの温かいピンクの色が、エマおばあちゃんを含めた女の人みんなの人生を応援してくれているようです。

    投稿日:2014/10/11

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  • 72歳の挑戦

    10数年ぶりにこの絵本を読んで、衝撃を受けました。
    自分もエマおばあちゃんの歳に近づいてからでしょうか。

    エマおばあちゃんは72歳で、7人の孫がいるだけではなくてひ孫が14人もいる大おばあちゃんです。
    人々は高齢者とよび、もうすぐ後期高齢者と言われる歳になります。

    そのエマおばあちゃんが、72歳の誕生日祝いにもらった絵に触発されて、自ら絵画を描き始めるのです。
    木のぼりが好きなおばあちゃんですから、元気いっぱいです。

    エマおばあちゃんのチャレンジ精神そのものが、老後をむかえる人たちの生きる力ではないでしょうか。
    人生まだまだこれからだと、新しいことを始めたくなる絵本です。

    投稿日:2013/09/09

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  • こんな風に生きれたら

    バーバラ・クーニーの描く絵が大好きなので、子どものためというよりは、自分のために選んだ絵本です。やはり美しい挿絵にうっとり。どのページもすばらしく、まるで美術品を見ているような気分になりました。
    72歳の誕生日を迎えたエマおばあちゃんは、子どもや孫やひ孫に囲まれてお祝いしてもらいますが、みんなが帰るとひとりぼっち。猫と一緒に過ごす暮しはちょっぴり寂しく感じることもありました。でもお誕生日にもらったふるさとの絵が、思い出のものと違ったということをきっかけに、自分で絵を描くことを決意します。
    「いまのエマおばあちゃんには、することがありました。まいにち、まどべにすわって、あさからばんまでえをかくのです。」と、小さな出来事をきっかけに、
    勇気を出して行動し、自分にとって大切な時間を手に入れたエマおばあちゃん。
    是非ともお手本にしたいです。

    投稿日:2012/10/18

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  • 好きなことのある暮らし

    ああ、やっぱりバーバラ・クーニーさんの挿絵が入った絵本は
    素敵です!どうやってバーバラ・クーニーさんが絵を描くことに
    なるのか(作家の要望なのか、編集者の提案なのか、はたまた
    ご自身が「この文に絵を描きたい!」と思うのか)いっつも不思議
    なのですが、でも、もしかしたら・・クーニーさんの絵がつくから
    うんと素敵に思えてきちゃうのかもなあ・・(文が素敵ではないって
    ことでは決してないのですが)。他の方の挿絵だったら、全然
    雰囲気違っちゃうのだろうと思うし。

    娘は、まだ「人の心の機微」みたいなものがわからない幼児ですので
    せっかくもらった絵をはずして自分が描いた絵をかけているエマおばあ
    ちゃんのことを、「ひどい」と、怒っていました。説明してあげるのが
    大変です。「人とのいいかかわり方」を考えることはもちろん大事なのですが
    それ以上に「自分がしあわせだと思える生き方」をきちんと考え
    自然にそれができる人に成長してほしいなあと願っています。
    この絵本もやっぱり欲しい(クーニーさんが関わっている絵本は今の
    ところ私にとってはずれがありません)。
    でも、欲しい絵本はたくさんあって、読むことができる絵本は限られても
    いますから、娘のためにも(娘がもっとしっくり感じられるように)
    手元に置くのはもう少し先の楽しみにとっておきたいなあって
    思います。

    ほんと、でもこの絵本は文章を書いたウェンディさんのセンスも
    素敵。エマおばあちゃんの飼っている茶トラのにゃんこの名前が
    「かぼちゃのたね」ってなってる時点で、もうしびれてしまいました。

    投稿日:2012/04/02

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  • 孤独を忘れる趣味は大事ですね

    孫やひ孫まで遊びにくるけど、影ではばかにされて寂しいエマおばあちゃん。住んでいた村の絵をプレゼントされますが、自分の記憶と違うので絵を描き始めます。それが知られて、絵を見に来る人も増えます。好きなものの絵に囲まれているのでもう寂しくありません。

    でも、全体を通して哀愁を感じます。絵をたくさん描いて素敵だけど、本当に寂しくないのかな?いろいろ考えてしまう絵本でした。3歳の娘にはまだ分からないかな、きっと。

    普通に聞いていましたが。

    おばあちゃんの絵はとてもカラフルでかわいらしくて素敵な絵なので、ぜひ一読してみてほしいです。

    投稿日:2011/05/25

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  • 素晴らしい人生を歩んできた証の“回顧”

     数年前『大人向けかしら?』、と思い図書館で立ち読みした記憶があります。
     今回じっくり、クーニーさんの絵を堪能しつつ読み直しました。
     
     一人暮らしの72歳の誕生日を迎えたエマさん。
     お誕生日に祝いに訪れた離れて暮らす、子・孫・ひ孫に囲まれ楽しいひと時を過ごします。
     プレゼントにもらった故郷の小さな村の絵を壁に掛け、静けさの戻った家で眺めているうちに、自分の記憶している村とまるで違うと、ついに自ら絵筆をと取り始めます。
     
     文中の、
     エマおばあちゃんが すきなのは、かざらないことばかりでした。
     が読後も思い出され、あの時間もエマさんにとっては、かけがえの無い素敵な時間だったのだと思いました。
     
     深々とエマさんの中に降り積もっていたのは、“孤独”ではなく、素晴らしい人生を歩んできた証の“回顧”だったのでしょう。
     
     「老い」を考えることが多くなってきた年齢になりましたが、年齢により流れの感覚は異なっていくのでしょうが、“時間”を大切に楽しみ過ごしていきたいと思いました。

    投稿日:2010/07/03

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  • 自分のためにまた読みたい

    • 10月さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子5歳

    老いながらの一人暮らしを、自ら充実させて生き生きと輝きだす
    エマおばあちゃん。
    だいじな記憶を絵で表現することが、
    自分のなかにあったすてきなことを再発見することになって・・・。
    エマおばあちゃんの毎日は全く違ったものになったのでした。

    バーバラ・クーニーさんの絵が、位置1ページ1ページ
    美しくて。
    (とくにリンゴの木に登るおばあちゃんとネコのページは最高)
    深く染みいる一冊です。

    実際に人生の後半から絵筆をとった画家、グランド・マ・モーゼスさんみたいだなぁ・・。
    年を重ねていく自分が少しでも近づけるように・・
    自ら満たされた大人であるために・・
    自分のためにまた読みたいと思ったのでした。

    投稿日:2010/05/19

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  • おじいちゃんおばあちゃん世代の方に

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    もっとワクワクするお話かと思ってページを開いたのですが、
    高齢者のおばちゃんが第2の人生を謳歌するお話でしたので、
    小さなお子さんにはあまり向かない絵本かもしれません。
    むしろ大人や、エマおばあちゃんと同世代の、おじいちゃんおばあちゃんが読まれた方が、ジ〜ンとくるかもしれません。

    バーバラ・クーニ―の絵がとってもいい感じでした。
    私は、子どもたちがプレゼントした故郷の絵を見ているエマおばあちゃんの後姿が、すごく印象に残りました。

    投稿日:2009/09/30

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  • エマおばあちゃん大好き

    • マイッカさん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子6歳、女の子5歳

    子供が4人いて、孫、ひ孫もたくさんいるエマおばあちゃん。
    でも皆、遊びにきたらすぐに帰っちゃう。
    ちょっとさみしくお話は始まりますが、読み終えると心がほんわか、私もエマおばあちゃんのようになりたいなぁと思ってしまいました。

    誕生日プレゼントの故郷の絵がきっかけで、絵描きになったおばあちゃんの素敵なお話。

    クーニーの絵が余計にお話を素敵にさせていると思います。

    投稿日:2009/09/03

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  • 趣味を持つこと

    エマおばあちゃんは、1人暮らしです。
    子どもや孫が来た時はにぎやかだけど、
    お客さんが帰ったら一人ぼっちで、故郷を思い出したりします。
    誕生日のお祝いに贈られた故郷の絵をきっかけに
    エマおばあちゃんは自分の好きなモノを描きだします。

    来客があった後の一人の部屋はどれほど寂しいでしょう。
    年を重ねて、体も思うように動かなくなるはずです。
    (エマおばあちゃんは幸いとっても身軽で健康そうですが^^)
    そんな時、自分が時間を忘れて取り組める趣味があるのは
    とっても充実し幸せなことだと思います。

    身の回りの飾らない自然や故郷や家族を愛する
    優しいおばあちゃん。
    こんなおばあちゃんになりたいなぁと思います。

    でも、来客の後ひとりぼっちだということは
    絵本のお終わりまで変わりません。
    趣味があれば一人ぼっちでも本当に満たされるのかな?
    と考えさせられました。

    大人が読むと、自分のおばあちゃんや親を想ったり、
    自分の将来を想像したり色々感じられるお話です。

    投稿日:2009/04/22

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