絵本を読んで、「こんな風に年をとりたい」と思う素敵なお年よりに出会うことがあります。この「エマおばあちゃん」もそのうちの一人。
夫に先立たれ、一人暮らしのエマおばあちゃんは72才。ひとりぼっちでちょっと淋しいけれど、猫とのんびりゆっくり暮らす毎日。子や孫からは「もう年だから・・」と、かげでこっそり馬鹿にされています。
でも、ふとしたきっかけで絵を描き始めました。その絵がなんとも良い感じ。自分でも満足、人からも誉められて、おばあちゃんは夢中で絵を描き続けます。「淋しい」なんて言っている暇は、無くなってしまいました
好きなこと、得意なこと、夢中になれるものがある人生って、なんて豊かで素敵なんでしょう!年を重ねても、エマおばあちゃんのように、「これぞ!」というものと一緒に、生き生きと、生きていきたいものです。
子どもよりも、大人の女性の心に響く絵本だと思います。表紙、見返しの温かいピンクの色が、エマおばあちゃんを含めた女の人みんなの人生を応援してくれているようです。