「童話絵本 宮沢賢治 やまなし」 みんなの声

宮沢賢治の物語も素敵ですが、登場する蟹の兄弟の視点から見上げた川が幻想的に描かれていて、読み聞かせしても、一人読みしても心地よい絵本です。
蟹の兄弟のやりとりと要所をしめるお父さんの登場、光の具合で変化する風景、魚たちの泳ぐ様、どれもが生き生きしています。
それが、突然現れるカワセミのくちばしに対する驚愕であったり、やまなしのような異物に対する疑念を際立たせていました。
付されている用語解説、年譜、物語解説は、どれも宮沢賢治への関心を高めてくれました。

宮沢賢治の作品は、小学生がちゃんと理解するにはなかなか難しいところもあるように思います。
それゆえに、絵本から入るというのはとても読みやすくていいな〜と思っています。
こちらの絵本は、絵が美しくとても素敵です。
絵を味わえるのも絵本の魅力だな〜と改めて思わせてくれる１冊です。

宮沢賢治の絵本だったので、図書館から借りてきました。表紙の絵が幻想的で綺麗です。どのページもとても美しく魅入ってしまいました。二匹の蟹の兄弟の会話が、とても好奇心旺盛なので、ついつい気になって読んでしまいました。後ろに用語解説があって、どのページに掲げられているのかもわかるので、とても親切だなあって思いました。

このやまなしは学校でも読んだことがあったのですが、うちの子供にはちょっと難しい題材みたいだったのですが、この絵本にはとってもきれいな挿絵が載っていたのでうちの子は分かりやすかったみたいです。私も子供のころに読んだ記憶がよみがえってきて楽しかったです。