愛する人を失った時、その悲しみとどう向き合い生きていくか、とても難しい問題ですね。
バークリーがいつもパパを想い、ママと生活している様子に、ママがいかにパパを愛し、常にパパをバークリーの心の中にすまわせる育て方をして来たかがわかります。
流木で舟を作り、パパに届くよう海に浮かべるバークリー。
何艘も何艘も作り海へ浮かべるバークリーの姿に、パパへの思慕がいじらしく泣いてしまいます。
バークリーがすやすや眠るころ、パパを想い海辺をひとり歩くママにはもう一つすることがあったのだと知り、驚きました。
バークリーへのママの優しい想いに気付けたバークリーに、また泣かされました。
バークリーの心の成長をパパもきっと喜んでいることでしょう。
母子二人が寄り添う姿・並んで歩く姿・特に後姿がが、こんなに切ないのにあたたかいと感じる絵は、 あまり出会った事がありません。
この母子は、パパを真ん中に、しっかりと強い絆で繋がった素晴らしい生き方をしていくのだと思いました。
見返し後ろのバークリーの船作りの成長を見るにつけ、これほど上手になるほどたくさん作ったのだなぁ〜と、感慨深いです。