とんぼの死・・って見たことある?
子どもたちにつかまって弱ってしまったとんぼ?
この絵本は新潟の「とんぼの墓」という場所でこうして自然の死を迎えるんだという写真でトンボを追い続けたリアルでちょっとショッキングな内容だと感じました。
夜露がびっしりついた羽の眠っているとんぼ・・・なんだか幻想的です。
とんぼの結婚式・・交尾する姿はよく秋空でも見ますよね。
そして卵を産む。
とんぼの命がこうしてつながって行くんだな・・とわかります。
そうして・・冬に迎えるのは死です。
弱っていくとんぼを待っている死が・・怖いほど目に映り、
胸がしめつけられるみたい。
子どもたちも、だまってしまうのです。
自分たちはとんぼより大きいけど、やっぱり、同じで一生懸命生きて、人と出会い、命をつないで・・いつか死んでしまう。
とんぼに自分を重ねて死というもの命の重みを見つめるきっかけになるような大事な1冊だと思います。
高学年には絶対1度は読んであげたいと思います。