タイトルと表紙絵が気になっていて、図書館で借りてきました。
最近江頭さんの絵に注目していて、関連図書を読み漁ってます。
昨今はいろいろな家族のスタイルがあるので、私が子どものころではタブーになったようなお話が児童書でも使われるようになったんだなぁと、改めて感じました。
この作品は主人公の「ぼく(ヒロト)」の異母きょうだいに当たるお姉ちゃんと同居することになる物語です。
≪お父さんの前の女の人との間の子≫であるお姉ちゃんの“ゆい”は、読み手の子どもたちも読み易い立ち位置に描かれていたと思います。
物語も簡潔で挿絵の部分も多く、全部で133ページで終了しています。ドロドロした部分がなく、子どもたちにも読み易いと思います。
ゆいが6年生で、主人公のヒロトが3歳年下だから3年生の設定です。
この子たちくらいの年頃の子どもたちが一番共感しやすいかもしれません。
この本の江頭さんの挿絵の中で一番好きなのは、表札に使われた家族みんなが描かれているちょっと小さ目なカット。
ピアノに手を伸ばしている水玉のワンピースを着ているおばあさんがとてもチャーミングでした。