珍しい。角川書店の絵本です。もしかしたら作者がたまたま角川書店で描きたかったものが、こういう絵本の形になっただけなのかもしれません。
基本形態は1羽の白い鳥ですが、(たぶん大きさはすすめかひよこくらい)
ここに赤や青の鳥が1匹だけ混じったり、集団の中で1羽だけ大きかったり、小さかったり、変に長かったり、丸かったり……。
はじめはくちばしだけがちょっと黄色い白い鳥だけ、それがページが進むほど描かれている世界はカラフルになっていき、最後にぱぁ〜っと飛んでいく様は、目を惹きました。
単純な言葉の繰り返し、でも、いつも同じじゃない。ほんのちょっとだけどこかが違う。そんなところが面白い作品です。
とても短いので、おはなし会の導入などにも使えそうです。
「あかちゃん絵本」と銘打たれていますが、あまり低年齢な子より、モノの大きさや違いが理解できる年頃、(個人的には)3歳以上かなのお子さんたちにいかがでしょうか?