アイヌ文化研究者による、アイヌの昔話だけに、その世界観が体感できると思います。
北海道の先住民族アイヌのクマ神が語ります。
冒頭、アイヌについての解説もあり、丁寧な構成となっています。
クマ神は、アイヌの人々からもてなされるのですが、
ある若者の踊りが忘れられず、
何度もアイヌの国に行くのですね。
そしてついに突き止めた正体。
なるほど、だから、「暇な」小鍋だったのですね。
それにしても、どんなものにも神が宿る世界観、
神と人相互に交流する関係性は、なんと純粋なことでしょう。
大切に、掃除する、根底の心持ちを教えてもらいました。
やや長いので、小学校中学年くらいからでしょうか。