原作はドイツ民話で、松谷みよ子さんが脚本を書いています。
昔話や民話は、人から人へ口伝えに伝わったものなので、似たような話が各地に点在します。
この「ホレばあさん」もアフリカの民話「かあさんのイコカ(しゃもじ)」にも似ているし、アメリカの昔話やロシアの昔話にも似たお話があります。
ふしぎな国に住んでいて、やってきた優しい子どもに福をもたらすいわゆる魔法使いのおばあさん(おばさん)的な物語は、苦しい生活を余儀なくされる国の子どもたちの夢物語なのかもしれません。
この紙芝居は16場面と、紙芝居にしてはわりと長いおはなしなので、読んであげるなら小学校の中学年以上のお子さんたちがよいと思います。
絵は二俣英五郎さんでした。二俣英五郎さんの洋風な絵って、あまり見たことなかったのですが、日本の昔話などに描くときとはまたちょっと違った感じが味わえました。