「ちいさなあなたがねむる夜」 みんなの声

イザベル・アルスノーの絵本は初めて読んだのですが、すごく素敵な絵にひきこまれました。北国の静かな空気が伝わってくるようです。
幻想的な絵に詩のような文章は、どちらかというと、大人のほうが好む絵本なのかなあ、と思いました。

幻想的なイラストと美しい言葉にひきこまれました。
けっこう長めだと思いますが、3歳の息子からはたびたびリクエストされて、読んでいる間じっと絵をみつめています。

・・・が！文字が小さくて読み聞かせにも、自分で読むのにも、ちょっと辛いです。

アースグレイ色のおしゃれなイラストに惹かれ、手に取りました。
北国の静かな夜。柔らかい毛布に包まれて眠る子を見守るお母さん。雪は毛布のように全てを包み込みます。
優しく語りかける言葉がまるで子守唄のよう。美しいイラストとともに、心を落ち着かせてくれます。
忙しない大人にもおすすめしたい絵本です。

子どもがまだ小さかった頃を思い出しつつ、子守り歌のように、愛情に満ちあふれた母性を再認識しながら、詩情たっぷりの幻想世界です。
言葉と絵が一体化して、冬の世界を美しくまとめ上げていて、絵にも愛情たっぷりです。
モノクロームが主の絵を微かな色彩を入れて、様々な情景を描いた後で、始まりの文のリフレインで、一気に色彩世界に変化させているところに、母としての高揚を感じました。

詩のようなお話で、
物語のようにドラマがないので
さらさらと言葉が流れ、
子どもたちは言葉の響きで眠くなっていました。

でも、それでいいと思います。

子どもが楽しむというよりは、
大人が静かに眺めたり、
子守歌のように読むほうが向いている気がしました。

イラストも静かな雰囲気が出ていて、
美しかったです。

詩のように美しい文章だな、と読んでいて思いました。
娘に読んで聞かせていたのですが、読んでいてすごく楽しかったのです（おもしろい、という意味ではなくて。心地よかった、と言えばいいのかな）。
挿絵も文章とあっていて美しかったです。
全部、読み終えた後、娘が「わたし」って誰なのかな？と言ったので
ふたりで考えました。最初、「あなた」のおかあさんなのかなって思って読んでいたのですけど、最後の部分で、あれ？誰だろう？って気持ちになったのですよ。
・・きっと、神様だね。直接には「あなた」に触れることができないだろうから。と答えたら
「そうだね！絵をかいていってるものね！」と娘。
ふたりで神様の存在を感じながら読んだのだなあって思いました。