見開き2ページに、月ごとの行事、お天気、食べ物、なぞなぞ、ことわざ、4コマまんが、びっくりニュースなど文字とイラストの楽しい情報満載の「こよみしんぶんです」。作者の内田さんは、すべてのトピックに丁寧にイラストを描かれています。お楽しみの幕の内弁当(それもおかずの種類の豊富な!)のようです。
本好きのこども、特に図鑑や百科事典が好きなこどもなら、夢中になってじっくり読むでしょうし、また、長時間じっと本を読むことが苦手なこどもでも、なぞなぞや4コマまんが、食べ物の記事など、その時々で自分が気に入った部分をひろい読みして楽しめるのではないでしょうか。
まだ字を自分で読むのがじょうずになっていないこどもに読んであげるなら、ページの中でこどもが興味を持ったイラストの部分から読んであげると良いのでは?と思います。
親戚の小学2年生のおねえちゃんと幼稚園年中のおとうとくんにプレゼントしたところ、まだ自分で本を読むとゆっくりになってしまうおとうとくんが、気になったイラストの箇所を次々指差して「ここは?」と、本好きのおねえちゃんに読んでもらいながら2人で楽しんでいました。
たくさん色を使ったイラスト満載ですが、どれもほっとするおだやかな色づかいで、ごく薄いたまご色のページに、季節に合った色調で描かれています。絵本作家としての内田かずひろさんの気配りと力量を感じる作品です。
おとながデスク脇などに常備して、ちょっと休憩タイムに、その月のページを眺めるなんていう読み方もお勧めです。時々くすっと笑いながら癒されます。(実は私がそうしています。親戚の子にプレゼントした分と別に自分用を改めて購入しました。)