「かしてあげたいな」というタイトルからもなんだか優しい気持ちが溢れている気がしていましたが、本当に本を読むとすごくこの男の子は優しい子だなって思いました。自分の持ち物を動物たちに貸してあげたらきっと喜んでくれるんだろうな、そういう優しさが溢れていてすごく素敵だなって思いました。
貸してあげる対象の動物たちも面白いし、貸してあげる物の使われ方も意外性が有って楽しめました。想像も付かない感じの発想で子供と一緒に「これを貸してあげたら、この動物はどうするんだろうね?」と一緒に考えながら当てっこをしながら読んでいましたが、結局残念ながら私と子供の予想した答えは全て外れてしまいました。
最後のページでみんながやって来る場面が載っているのですが、そのページがまた、優しい子はみんなが好きだよって言っているような気がしてすごく良いなって思いました。
本当に優しい気持ちになれるし、物を貸してあげる抵抗感とかもこの本が有ればなくなりそうなので子供が優しい子に育ってくれそうな気がしました。本当に優しさいっぱいで楽しい絵本なのでお友達と関わる機会の増える保育園や幼稚園くらいのお子さんからぜひ読んでもらいたい本かな、と思いました。オススメです。