「ねえ。つまんないんだけど」というぼくに「・・・じぶんでなんとかしてちょうだい!」というおかあさん。おじいちゃんはむかしあったつまんないことをはなすときちょっとたのしそう。「つまんないことがあるからおもしろいことがたのしくなるんじゃないか」というおとうさん。でも結局「つまんないことには変わりがなく・・・。そうなの?オチは?と最初のページに戻ってまた読み返してしまいました。
すべてのページに「つまんない」がちりばめられてるのに、なぜかくすっと笑ってしまう。いろいろな角度からつきつめる「つまんない」に「そうきたかー!」と身を乗り出す感じになってしまうのが不思議です。
300倍の「つまんない」の見開きも圧巻。これだけ「つまんない」が束になってかかってきたらたちうちできません(笑)
そして、読み返すたびに小さな発見があるのも「つまんない」の裏返しかもしれません。表紙の椅子にさかさまに座っている子どもたちを眺めていたら、なんと裏表紙にはおとうさんもひっくりかえっているのを発見!自分も大人だけど椅子にさかさまに座ってみたら、つまんないこともおもしろく見えたり、ちょっとしたアイディアが思いうかんだりするといいなあ。