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そらをとびたかったペンギン だれもが安心して存在できる社会へ」 みんなの声

そらをとびたかったペンギン だれもが安心して存在できる社会へ 作:申ももこ
協力:shizu
絵:はやし みこ
解説:佐藤 恵子
出版社:学苑社
税込価格:\1,760
発行日:2017年07月05日
ISBN:9784761407902
評価スコア 3.8
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  • 幼稚園で言うと、年少組だとまだまだ自分でできないことが多くて当たり前。周囲の成長もどんぐりの背比べ。でも、年中以上になると、早生まれ、遅生まれのタイミングも含めて個人の成長に少しづつ差が出てきます。
    持って生まれた性格や特徴が顕著になって、「ほかの子はできるのに、この子はできない」ということが増えてくる。
    何かができない、というより、もともと集団が苦手であることを意識する子供も出てくる。
    子供の世界でも「あいつはできないことが多い」という烙印を仲間同士で押すことも出てくる。
    それは、障害の有無関係なく。

    そこからはさまざまな不安が生まれる。

    不安を緩和するための心持ちや方法のヒントが、この作品にはあります。

    うちの「ペンギンタイプ」の5歳の子供は、「このこ、自分と同じだ」と感情移入していました。
    みんなと同じようなペースで何かができなかったとしても、それを受け入れてくれる存在が必ずいる、ということを意識してくれたならいいなと思いました。
    私たち親子にとっては、役立ちそうな内容です。

    投稿日:2020/11/12

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  • モモが自分らしく生きる

    森の中で暮らすペンギンのモモが、みんなのように飛べないし、

    おしゃべりも上手に出来ないことを苦しみます。

    みんなに合わせようと頑張るとだんだん苦しくなってくる。

    モモは、みんなと同じように出来ない自分が嫌で、みんなと離れ

    て、旅に出ました。そこでは、自分が水の中では、自由に泳げる

    し、お友達も出来ました。楽しく遊んでいると、森の友達が懐かし

    く思い出して、森に帰ることにしました。森の仲間にあたたかく迎

    えられて、モモにあわせてくれる友達に、モモの心は、ぬくもりで

    いっぱいになったお話でした。障害のことが描かれて絵本とは

    気がつかずに読みましたが、障害名や特性の説明もありました

    投稿日:2019/04/08

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  • バリアフリーな絵本

    森に住むペンギンのモモは、お友達の鳥のように、飛んだり、上手におしゃべりすることができません。
    みんなと同じようにしようとすればするほど、くるしくなる・・・。
    じぶんはダメな子なんだ・・・。

    モモは森を出て湖に行き、自分と似たような姿をしたペンギンに出会います。そして、水の中では自由に泳げることを知ります。

    水彩のやさしいタッチで描かれた絵本。
    悩んでいるのはじぶん一人じゃないこと、みんなに合わせて苦しむ必要はないこと、
    必ずどこかに自分を生かせる場所があること、自分のことを打ち明ける勇気。
    障害を持つ人も、障害はないけど、心に苦しみを持つ人にも、
    ある意味バリアフリーに広く心に投げかけてくれるような絵本だと思います。

    実際には、勇気を出して打ち明けても、警戒されてしまったり、心無い態度を取られてしまうこともあるんじゃないでしょうか。
    モモのように、自分を受け入れてもらえる環境や人に恵まれることは稀かもしれません。
    そういうやさしい社会を作ることが大切なんだと思います。
    それがサブタイトルの「だれもが安心して存在できる社会へ」ということなんでしょうね・・・。

    子供に読んで聞かせましたが、この絵本が言いたい真意を理解するには、1年生と4歳ではまだ早かったかなーと思います。
    小学校中学年くらいだと丁度良いような気がします。

    (お話の終わりに、発達障害や、このお話ができるまでの解説あり)

    投稿日:2018/09/25

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  • ペンギンはペンギン

    ペンギンはペンギンだと思います。
    ペンギンは空は飛べないかもしれないけれど、水の中は自由に泳ぎ回ります。
    でも、ペンギンに障害者を重ねるのはちょっと無理ではないかと思いました。
    障害者が望んでいるのは、普通の生活、より良く生活できるということ。
    もっと素朴な姿のような気がします。
    子どもたちに伝えるのに、ちょっと難しい例えのような気がしました。

    投稿日:2018/07/16

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