新刊
ふしぎな はこ

ふしぎな はこ(評論社)

箱のなかにはいっているのは?!

  • かわいい
  • 盛り上がる

なくなりそうな世界のことば」 みんなの声

なくなりそうな世界のことば 著:吉岡 乾
イラスト:西 淑
出版社:創元社
税込価格:\1,760
発行日:2017年08月22日
ISBN:9784422701080
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,255
みんなの声 総数 19
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

19件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ
  • 私たちのみじかな問題

    • 羊のプーさん
    • 50代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子19歳、女の子17歳

    まず世界中の遠い国の言葉の話しで あると同時に、身近な私達の周りの言葉でも同じ事が起こっていると感じた。
    最大公約数である標準語が最小公約数である方言を呑みこみつつある、という危機感は日々、日本語を使う中で実は多くの人が薄々気づいていると思う。方言には、その土地で大事にされてきたもの、必要とされてきたものが詰まっていて、だからこそ標準語では伝えきれない細かなニュアンスの違いを的確に言い表わしていると思う。私の体験を挙げるなら、両親の故郷では海の風が肌に当たるベタつき感を「じたじたする」 という。この言葉にぴったり当てはまる標準語は無い。方言は その土地の文化そのものである。
    利便性が高く共通語になる言語を重んじるのも大切だが、少数派の言語も丁寧に扱っていく事が、結局は心豊かになり、ひいては他民族との違いを受け入れられる事にも繋がると思った。
    わかり易く見ているだけで心和むイラストに囲まれながら、実は奥の深い一冊である。

    投稿日:2017/11/30

    参考になりました
    感謝
    1
  • 切ないから美しいのかも。

    • ニオさん
    • 30代
    • その他の方
    • 神奈川県

    『翻訳できない世界の言葉』から、このシリーズの大ファンです。
    これまでにもこのシリーズを通して、世界の広さ、まだまだ知らないことがたくさんあるんだということを感じてきましたが、今回は、グッと胸に迫るような、切なさを感じました。
    世界共通言語として発展する英語などの陰で、こんなにもひっそりと消えていく言葉たちがあったなんて……。

    この本では、その少数言語の中から、最もその言語を象徴する言葉がひとつ紹介されています。
    シマナやマラミク、グイカなど、そのひとつの言葉から、他にもどんな言葉が話されていたんだろう……、どんな人が、どんな思いでその言葉を口にしていたんだろうと、思いを巡らせることができそうです。
    どんどん自分が話していた言葉が通じなくなっていく様を見ていた人たちは、一体、どんな気持ちだったのでしょう。
    どんな思いで、言葉を口にしていたのでしょう。
    そんな想像をするだけでも、切ない気持ちになります。

    日本では、アイヌ語「イヨマンテ」が紹介されているのも、より少数言語が遠いところの話ではないような気持になります。
    もしかしたら、数百年後、数千年後には日本語も、少数言語になっているかも……なんて想像を膨らませてみたりして、楽しみ方、感じ方がどんどん広がっていくような作品でした。

    投稿日:2017/11/30

    参考になりました
    感謝
    1
  • なんだか切ない

    寝る前におやつを食べることをカナダのツィムシアン語では「ツウォホ」って言うんだって。今はたった100人くらいにしか使われていないらしい。この本に載っているのは、世界に約7000もある言語の中で、担い手が減って消えかけていることばたち。ページをめくるたびになんだか切なくなる。行ったこともない場所だけど、ことばを通して、そこに住むひとの暮らしを思い浮かべてみる。今夜はどんなおやつを食べるんだろう。世界は広くて、すてきだ。

    投稿日:2017/11/28

    参考になりました
    感謝
    1
  • 世界の少数民族の言葉を取り上げた絵本。
    私と娘が気に入った言葉は一致していて、「ルルン」。
    日本語のルンルンに似た「ルルン」は「豊作」という意味。
    ペルーのアヤクチョ・ケチュア語だという。ペルーの日焼け
    した母子が、たわわに実ったトウモロコシを抱えて「ルルン!」
    と言えば、まるでルンルンな気持ちまで伝わるようだ。
    そのほか、大国ロシアで2000人のみが話すコリャーク語には、
    トナカイが角を木の枝にこすりつけて磨く時の暑さ(酷暑)を
    表す「ウィヌクジュガージュトゥグル」という言葉があったりと、
    私たちには想像もしないような言葉が数々紹介されている。
    言葉というのは、その民族の住む地域や国の自然や生活
    環境の必要性から生まれたものであるということがよくわかる。
    そして、色々な国の人たちの生活に思いを馳せることができる。
    文化の違いを学ぶグローバル教育に興味があるなら、是非
    読ませるといいと思う。センスの良い絵と注釈によって、大人
    も楽しめる文化人類学の絵本。長く持っておきたい。

    投稿日:2017/11/28

    参考になりました
    感謝
    1
  • きっと素敵な言葉が見つかる本

    言葉にとても興味があってこの本を購入しましたが、とても読みやすく堅苦しくないのでとても興味深く読み進めていくことが出来ました。また、絵本仕立てなので、とても印象に残りやすく、また言葉の奥深さを知ることが出来たような気がしました。
    全く知らない言葉だけれど、その言葉を話していた人がいる、話している人がいる。そう思うとなんだか私も使ってみたくなる言葉もありました。
    また、言葉の持つ意味の奥深さを知り、私にもお気に入りの言葉が見つかりました。素敵な意味を持つ素敵な言葉。とても分かりやすくまとめられているのでとても覚えやすかったです。
    この本を通じて世界を知ることが出来た、そんな気がしました。けれどもそんな素敵な言葉たちが無くなってしまいそうだなんて、なんだかすごく寂しい気持ちになりました。
    この本を通じて、これらの言葉がこれからも消えることなく使われてくれると良いな、そう思いました。
    外国語に興味のある人はもちろん、そうでない人にも興味深く読んでもらえる1冊だと思います。

    投稿日:2017/11/28

    参考になりました
    感謝
    1
  • 世界にこんなにたくさんの言葉が

    世界にはこんなにたくさんの言葉があるんですね。
    少数派の人々の話す言語の中で代表的な言葉が素敵なイラストとともにかかれています。
    少数といっても何十万人もの人が使っている言語もあるのですが、初めて聞くような言葉ばかりでした。
    どれも話す人々の生活や文化を反映している言葉で、あぁこういう生活をしてるから、こういう言葉が必要なんだなとおもうものばかりで、言語を楽しむというより、色々な文化にちょっと触れるような感覚です。
    最後の言葉は、話し手が0人と書いてあり、本当になくなってしまった言語だと思うと寂しくなります。

    英語や中国語のような多数の話者がいる言葉を学ぶ人が増えているので、きっと知らぬ間になくなっている言語はたくさんあるのでしょうね。それは自然なことだけどちょっと寂しい現実でもありますね。

    投稿日:2017/11/26

    参考になりました
    感謝
    1
  • シマナ、アルフス、イヨマンテ…この広い世界の中で、わずか数千、数百、果てはたった5人にしか使われておらず、もうすぐなくなってしまいそうな言葉。その一語一語を、声に出して噛みしめ、味わって読みました。
    それぞれのコミュニティの歴史と社会的背景を持つこれらの言葉たちが世の中から消えてなくなってしまう前に、この本を通じて出会えたことを幸せに思います。
    ツィムシアン語の「ツウォホ」は「寝る前におやつを食べる」の意。なんて可愛い言葉でしょう!パパには内緒、私と娘との秘密の合言葉になりました。

    投稿日:2017/11/26

    参考になりました
    感謝
    1
  • ことばも世界もひろい

    • うめちびさん
    • 30代
    • ママ
    • 富山県
    • 女の子6歳、男の子4歳

    自分が知らないどこかの国で、同じものを見ても全く違うことばでそれを語る人たちがいて、その人たちの文化や家族や、日々の生活を営んでいることに想いをはせました。
    本に出ていることばは、発音やアクセントもわからないけれど、描かれている絵や、意味を読むと、なんだかとってもすっと心に落ち着いて広がります。
    だけど、これらは「なくなりそうな」ことばたちなんだと思うと、なくならないでとせつなくなってしまうのですが、世界の広さや美しさを感じてとてもあたたかい気持ちになる本です。ことばを大事にしていきたいなぁ。
    大切な人におくりたいえほんです。

    投稿日:2017/11/27

    参考になりました
    感謝
    1
  • じんわり心に沁みる本

    • サニーふうさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、女の子3歳

    ひとつひとつ、生活に密着した言葉で、その国の暮らしをのぞいているような心持ちなります。大切な言葉であり、なくてはならない言葉であり、なくしたくない言葉。ページをめくるごとに、じんわり心があたたかくなってくるような、おいしいシチューを味わっているような気分になりました。
    読み終えた後、わたしが大切な残したいことばは何だろう?と、しばし胸に手をあてて考えました。

    投稿日:2017/11/20

    参考になりました
    感謝
    1

19件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / きんぎょがにげた / ノラネコぐんだん パンこうじょう / 宮沢賢治の絵本 銀河鉄道の夜 / ななちゃんのおかたづけ / くろくまくん おふろで さっぱり / なつみはなんにでもなれる / ドーナツやさんのおてつだい / ペンギンクルーズ

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



フランスの大人気絵本チュピシリーズ日本語訳登場!

みんなの声(19人)

絵本の評価(4.6)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット