6歳の娘と読みました。
サイモンというネコちゃんが、
ライオンやとら、ひょうさんたちに
「ぼくたちは同じ仲間ですよね!」と話しかけるところから
物語が始まります。
トラやライオンにはそれぞれに誇るものがあり、
ネコとの違いを誇らしげに語りだしますが、
でも、そうしているうちに共通点が多い事に気づきます。
「するどい歯。長いしっぽ・・・」
そして最後には、「そっか、ぼくたちみんな、仲間だね!」
と一件落着。
動物たちの表情や、特にネコのサイモンの目つきに
とっても細かい変化がみれて、
6歳の娘が読んでもとても面白かったようですが、
私にはとても深い絵本のように思えました。
だって、今ミャンマーで問題になっているロヒンギャ族。
中東の宗教紛争。
みんながもし、この絵本の動物たちのように、
「僕たちは頭が一つに手が2本、足が2本で目が2つ。
同じ人間だよね」って思えることができたら、
世界は本当に、もっと平和になると思うのです。
子どもが読む短い絵本、動物たちの簡単なセリフ。
でも一番できてないのは私たち人間なのです。
そのことを思うと、この絵本の動物たちからのメッセージは、
とても大切なことであると、私には思えてなりません。