「だるまちゃんとてんぐちゃん」 みんなの声

２歳の娘にはまだ内容は把握できていません。てんぐちゃんのことをじいちゃんというくらいです。（笑）しかし登場人物に、大好きなママ、パパ、本人、おじいちゃん、おばあちゃんが全員出てきて、”この帽子はママの！””これは〜じいちゃんのくちゅ（靴）”といろいろ選ぶのが楽しいようです。親にとっては、子供の願いを親身になってかなえてあげようとする家族の姿に、自分の目標とする家族像と重り、いつも心があったまる思いです。

先日『だるまちゃんとかみなりちゃん』を読んだら、又読んでとせがむようになりました。
それで、第2弾としてこの絵本を読み聞かせしてみました。
反響ありって感じ。1回、2回と回数を重ねるたびに味か出てくる加古作品。息子の理解度も回数を重ねる毎に高くなってきています。
てんぐちゃんのものを欲しがるだるまちゃん。
これって、私自身でもあることです。息子と反省しながら、声をかけながら読んでみました。
だるまちゃんのお父さんって凄いな、私には色々な代用品を与える発想がなくって、だめさ加減を痛感しました。
母親の一言より絵本の力の方が大きいときあるんですね。

子供が幼稚園のころ毎週のように「だるまちゃんとてんぐちゃん」を借りてきていたのですが、絵本に興味の無かった私は、また借りてきたの同じ絵本。
そっけない私。
今から考えると、男のこって自分の気に入った本を何回も読むんですね。
それを今になって分かり、その時期に一生懸命に読んであげれなかったことに後悔しています。
「だるまちゃんとてんぐちゃん」は、たくさんの道具が出てきて、子供にとっては、飽きなくて次は何が出てくるのだろうとどきどきする存在なのですね。
そして、おおきなだるまどんの存在は親。
自分のために一生懸命になってくれる親。
最近そんなことを考えながら読んでいます。

なんと言っても挿絵の可愛さ！そして表情のおもしろさ。買ってくれた私の母や､妹も絶賛しました。息子はいつも絵本は絵をすみからすみまで眺めていろいろいってくるのですが、この絵本は絵をすみずみまで眺めないと面白みが半減します。加古さんは「はははのはなし」しか知りませんでしたが、本当に話の作り方、そして登場人物の表情の素晴らしさに魅せられています。

この絵本の一番いいところは、おとうさんのだるまどん！
だるまちゃんの要求をかなえてあげようと、色々してくれる。
なんて素敵なお父さん！
結局、おおきなハナ以外は、だるまちゃんが自分でなんとかしたけど、子供思いの優しいお父さんだな〜って、しみじみしました。

だるまちゃんはてんぐちゃんの持っているものが次から次ぎへと欲しくなり、うちに帰ってだるまどんにおねだりするけど、気に入るものはありません。
そのうち自分でいいことを思いつき素敵なうちわや帽子、はきものをだるまちゃんに見せます。
最後に欲しくなったのがてんぐちゃんの長〜い鼻。
だけどだるまどんは勘違いして・・・。
とっても面白く、読みやすい絵本です。
うちの子は「おおまちがいの　とんちんかん」と言うところが好きで大きな声で、言っていました。
最後は素敵な鼻を作ってもらって、ますます仲良く遊ぶだるまちゃんとてんぐちゃんです。

主人の妹が大好きで大事に持っていて、遊びに行った時娘に読み聞かせてくれていました。少し離れて様子をみていましたが、とても興味を持って聞いていました。うちの娘も友達が持っているものをすぐに欲しがったりしますが、違うもので代用や、作るっていうのがいいなと思えたようです。だるまちゃんのお父さんすごいねーと言っていました。がんばってお母さんも作ってあげるわよ（笑）

何がいいかって、だるまちゃんの発想力につきますよね！まさに「ごっこ遊び」の原点！大人ながらに感心させられます。子供も絵本の中から、やつでの葉っぱやまないたを探し出して大喜び♪だるまちゃんシリーズで一番のお気に入りです！

だるまちゃんがてんぐちゃんの身につけている帽子や下駄を欲しがって自分の家で同じものを探すんですが、見つからない。でも探しているとき、ふと目にした別のものを代わりに身につける。。。その「代わり」がなんとも面白い。また、家中を探して出てきた帽子や下駄の種類がすごいんです。これを一つ一つじっくりと見て、それについて親子で話を弾ませる、っていう読み方もあるのかな、と思います。お話しだけじゃなく、別の楽しみもあるって言うのが、いいですね。

だるまちゃんシリーズのなかでもこの絵本は一番好きです♪てんぐちゃんが持っている物がほしくなるだるまちゃんに、だるまちゃんのお父さんはだるまちゃんを喜ばせようといろいろな物をそろえるけど結局自分で見つけるんですよね。例えば、てんぐちゃんのようなくつがほしい・・・とだるまちゃんは思います。すると、お父さんが数え切れないほどのくつを集めてくるのですが気に入った物がありません。だるまちゃんは考えて妹がおままごとで使っていたまな板をかりて下駄にしてしまうんですよね。その他に、ぼうしやうちわがでてきます。お父さんが集めたときの絵がいいのです。いろんなぼうしやうちわなどが書かれてるので子供と一緒に「どれが一番好き？」と会話をしながら読んでいます。最後は「はな」がでてきます。ちょっとお父さんは勘違いをしてしまいましたけどね・・・。一度読んでみてください。