恐竜トリケラトプス シリーズの中では、あまり面白くないほうです。ただ、ビックホーンの若い頃や、ママホーンとの馴れ初めなどがわかるので、このシリーズが好きな人は読んでも良いかもです。
タイトルの通りはじめてのたたかいの為、後ろからティラノサウルスが来ていても気付かなかったり、何の作戦もなくとっさに戦うなど、今までのビックホーンのイメージとは違います。
後、読んでいて違和感があったのが、ティラノサウルスから逃げた時に足を痛め、ママホーンのおかげでほぼ完治したはずなのに、のちに足の痛みを我慢して猛烈な突進を繰り返したと言う文章がある事。しかもその直前まで、ビックホーンは、ティラノサウルスに頭を噛みつかれ身動きが取れない状態で、身体中に戦いの傷が描かれているのです。「何故昔の古傷の方が痛いのか…いや…頭の方がかなり痛そうだけど…」と感じてしまいました。
また、この本は恐竜解説ページが付いていません。この話で描かれているティラノサウルスは、金髪モヒカンヘアーになっていて、せっかく、ティラノサウルスの絵を変えたのなら、是非解説ページがあった方が楽しかったと思います。