「うみまだかな」 みんなの声

我が家の子どもたちと同じでした。
お出かけすると決まって「まだ〜？」
数分しか経っていないのに「まだ」のオンパレード。
でも、私も子どもの頃はお出かけで
車に乗るのが嫌でした。
目的地まで逆算したり、予測ができず、
乗っておくだけってのはしんどいですよね。

でも、この絵本は、それだけじゃなくて、
次第に雨が降ってきて
言葉だけじゃなく、
絵だけで物語が進行していき、
どうなるんだろうと展開が気になります。

子どものその時々の気持ちの揺れ動きが
共感でき、おもしろいです。

図書館のおすすめコーナーで見つけました。
海水浴場までの道のり。
うみが楽しみな分だけ、子供は「まだかな、まだかな」と待ちきれません。
その様子が、我が家の子供たちと一緒で、笑ってしまいました。
短いお話の中に、子供の心の中気持ちがいっぱい詰まっていて、とてもいいなと思いました。

表紙の文字にも遊び心があって色彩が綺麗でお洒落な絵本だなあと思って図書館から借りてきました。ちょっと気になったのが、うさぎのぼうやかな（？）と思ったら、パパやママを見るとおおかみさんなのかな（？）と思いました。絵の描き方がとても優しいタッチで私は好きです。海に着くまでのぼうやがいまかいまかと期待で胸がいっぱいな気持ちがとてもよく伝わってきました。コーヒーとドーナツのお店が気になったのか、海に着いたらもうわにさんのお店が気になってましたね（笑）ぼうやの手に持っているお人形もわにさんだし、青い鳥の羽根を貰ったのもきっと気に入ったのだと思いましたが、帰りに眠っている裏表紙が、お日様が沈む色以外が白黒で描かれているのもセンスを感じました。

うさぎの男の子がお父さんとお母さんと車に乗って海に出かけるお話。
男の子が海につくのを待ち焦がれている様子を描きます。わくわく感が伝わってきます。でも、なかなか着きません・・・やっと海についたときは、よかったねーと声をかけたくなりました（笑）。
夏にぴったりの絵本です。