子どものためには、カンガルーにとってポケットはなくてはならないものです。
そのポケットがないとしたら、どのように子育てしたら良いのでしょう。
いろんな動物たちの子育てを画きながら、ポケットがないカンガルーのケイティの解決策を探っていく、ユーモラスでハートフルな作品です。
でも、ポケットを持っていないということを、重大な身体障害と考えたらどうでしょう。
ケイティにとって深刻な問題に違いありません。
ケイティが明るくいられるのは、そんなケイティを包み込む共生社会がそこにあったからです。
それだから、ケイティは前向きなのです。
人間社会に置きかえて、大人目線で見直してみたら、とても考えさせられる絵本です。