わたしは、この本を手にとったとき、てっきり「子どもがなりたい職業を紹介する本」だと思いました。たしかに、子どもたちが一人ひとり、なりたい職業やなりたい大人について語るのですが、大人の立場で読んでいると、考えさせられることが多々ありました。
第一に、子どもは、大人をすごい観察力でいつも見ているんだなあと、感じました。大人のゆがんだ心をみぬいて、そんな大人にはなりたくないという子どももいました。子どもが将来に希望をもてるように、なりたくない大人の一例にならないようにしたいものです。
第二に、子どもは、本当に素直な心をもっているんだなあと、感じました。そんな心を大事にしてあげたいと心から思いました。
物があふれている現在、心の豊かさは足りているのでしょうか。この本は、今の世の中に問題提議をしているようにも思えました。ぜひ、たくさんの親御さんに読んでもらいたいと思います。