「しりたがりやのふくろうぼうや」
「トムのしっぽ」「かわいくなんか ないっ!」など、
せな あいこさんの翻訳した作品は、
その根底に温かな思いやりや触れ合いがあり、
どれも大好きな絵本です。
この絵本の動物達も、
もちろんお互い同じ家畜としての助け合い、
支えあいが描かれています。
自分は何もしないで、
あひるどんを働かせてこき使う〈のらくらどん〉(人間の主人)が、
とてもふてぶてしく感じます。
働きに働いて、くたくたになってしまったあひるどんを助け様と、
立ち上がった他の家畜たちが、たくましく思えます。
表紙の裏はダークな絵でどんよりと描かれ、
裏表紙の裏は緑がきれいな晴れやかな絵が・・・。
あひるどんや家畜の仲間達の心を映しているようです。
仕事は、仲間と助け合って生き生きとしたいですね。