悪さをしたタヌキをウサギが懲らしめる本と言えばそれまでですが、かなり残酷な話です。
じいさまの蒔いたソバのタネを食べてしまったタヌキ。
タヌキ汁にして食べるぞと家に持ち帰ったら、おじいさんの留守中におばあさんを「ばば汁」にして食べてしまったのはタヌキ。
人を食べるところからして、どうして自分が子ども時代になじんだお話だったのか、考え込んでしまいました。
残酷な昔話は子どもに対して、戒めに使われていたのでしょうか。
話は替わってウサギがおじいさんの仇をとる話です。
背中にやけどを負わされて、火傷した背中にたで味噌を擦り付けて苦しめたり、最後にはドロ船にタヌキを乗せて川に沈めてしまったりします。
この執拗さが、仕返しにしては残酷な気がします。
ちょっと考え込んでしまったお話です。