「あれ あれ あれれ」 みんなの声

大人たちがよく使う”あれ”について、子ども目線の疑問で描かれたお話です。

大人の日常生活には欠かせない”あれ”。このように改めて絵本に描かれると本当に多様性があるなぁと感じました。
そして”あれ”だけで会話が成立してしまう大人は凄いと思いつつも、頭では分かっていても言葉に出来ないもどかしさに年齢を重ねる辛さを同時に感じてしまいました（苦笑）

一度は子ども達に読み聞かせてあげたいオススメの一冊です☆

「あれ」

よく使います。

「あれってさ〜・・。」

毎日何回も使います。

名前が浮かばないと

「あれって誰だっけ〜？

え〜っとえ〜っと・・・。

ほらほらあれだよ！

この前のあれで主役してた人！」

あれ、それ、これ・・・。

このへんは本当によく使います。

この絵本では、お母さんに「あれ」と言っても

全部分かってくれる！

そんなお話です。

夫婦、親子でだんだんと言いたいことも

分かってきますが、

お母さんは最強でしょうね。

そんなお母さんを見た子供目線での

お話です。

つちだのぶこさんの楽しい絵に惹かれて、手に取りました。
全く無意識だけれども、「あれ」で済んでしまう会話。
身に覚えがありすぎて、笑えます。
いろんな「あれ」があるんですけどね。
でも、子供が、その「あれ」に憧れるなんて、驚きです。
私は、「あれ」を使わなくて、上手に会話できる人に憧れます。

私もなかなか言葉が出てこない時についつい使ってしまう”あれ”

です。ごまかしてないけれど、日常に使うなあって思いました。

つちだのぶこさんの「でこちゃん」が、大好きなんだけど、この

絵本も面白いです！絵がなんともいえない幸せモードで、にこや

かになれます。

抽象的な「あれ」という代名詞を使う人のなんと多いことでしょう。
つちださんの鋭い突っ込みに笑ってしまいました。
具体的な言葉が出てこないのでとっさに使ってしまう「あれ」、最初から何を指すでもない「あれ」、大人は忘れっぽくていいかげんな生き物です。
ただし、共通認識があればこそ、相手に通じることがあるのです。
子どもたちよ、学校のテストで、「あれ」を連発しても、先生には絶対伝わりません。

僕が子供の頃、母親に「あれどこ？」と聞くと、
「あれじゃわからんやろ。」
と軽くあしらわれていました。
この絵本のお母さんは優しく「あれ」と言うと全部わかってくれいます。
現実世界ではちょっと厳しいくらいの母親がいいですね。自分で単語を引き出して声に出すようになるし。
将来、オレオレ詐欺にひっかかりにくくなるような気がします。