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ころべばいいのに」 みんなの声

ころべばいいのに 作:ヨシタケシンスケ
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2019年06月
ISBN:9784893096609
評価スコア 4.65
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みんなの声 総数 22
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  • 大人気の絵本作家、ヨシタケシンスケさんの作品です。
    ものごとの“対象化”がテーマになっているため、発達段階に鑑み、小学校高学年以上を対象とせざるをえない難しさがあります。
    しかしながら、正しく読み与えられれば、あるいは悩める大人にとっては、生きづらさを少しだけ解消するヒントになる、そんな一冊です。

    -----あらすじ-----
    自分がされてイヤなことをしてくるようなあの人も、イヤなことを言ってくるこの人も、みんな石につまずいてころべばいいのに。と、そんな風に考えながら、初めこそ、頭の中に復讐法を描いたり、人を憎む自分、可哀想な自分の慰め方を浮かべたりしていた少女だったが、次第にその感情(イヤな気分)自体と向き合いはじめる。

    ・たとえるとしたら「とつぜんのどしゃぶり」みたいなものだろうか……
    ・お風呂に入ってスッキリするなら、それは体の外側につくものなのか……
    ・イヤな人の“イヤなところ”も一部かもしれない、理由があるのかもしれない……
    ・もしかしたら、人をイヤな気持ちにして喜ぶネガティブな何者かに、私がまんまと乗せられているだけなのかもしれない……

    でも、そんな試[考]錯誤にも「それしかないわけないでしょう」。まだまだ様々に向き合い方はあるはずで、この先も考え続けて、イヤな気持ちに正しく対峙できるようになりたいと少女は思うのだった。
    ---------------------

    誰かキライな人がいる、何人かいる、そんなときに支えとなる聖人のような正解………ではなく、どのように向き合って“その時”を過ごせばより善いか、生き方・考え方・やり過ごし方を、豊富な例で示してくれるのが本書です。
    もしも色々試しながら、あんなキライもこんなキライも乗り越えてみたら、いつか聖人のような正解が自分の生き方になっているなんてことがあったりして。
    今回の女の子は、誰の力も借りず、助けとなるような言葉ももらわず、進んだり立ち止まったりしながら、自分の周囲も内側もよく観察しながら、一人でひとまずのゴールまで歩きます。
    こどもたちには難しいところもありますが、これはあくまでも“発想えほん”。少女が通ったヨシタケシンスケ流を真似るも、あえて自分流を探すも、読むあなたの自由なのです。「イヤ」を思いっきり考えてみましょう。

    投稿日:2019/06/19

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  • 今や絵本界を席巻する絵本作家といえば
     まちがいなく、この人だろう。
     ヨシタケシンスケさん。
     この人の作品を絵本というジャンルに入れてしまっていいのかどうか、
     コミックともいえず、イラストともくくれず、
     もしかしたら子どもよりも
     お母さんたちや若い女性たちの方がはまってしまう絵本、
     ということになるのだろうか。

     2019年6月に出たこの『ころべばいいのに』にしても、
     子どもにも理解できるだろうが、
     新入社員として会社に入った若い女性には
     ズンとくる絵本のような気がする。
     だって、「いしにつまづいてころんでしまえばいい」なんて思うような
     きらいなひと、いっぱいいそう、というか
     そういうように感じることをたくさん経験しそう。
     そんな時にどうする?
     この絵本に出てくる女の子のように
     靴下丸めたり、冷蔵庫のドレッシングを振ったりするのかな。
     いやいや、きっと
     ヨシタケシンスケさんの絵本を読んでみることだ。

     きらいな人とどう付き合うか、
     嫌な気分にどう向き合うか、
     ここにはそのヒントがあるのだから。
     この絵本を読んでぐっすり眠ったら
     きっと朝には気分がスッキリしていることだろう。
     だから、ヨシタケシンスケさんは
     人気絵本作家になったにちがいない。

    投稿日:2023/02/12

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  • 「きらい」との向き合い方

    「ころべばいいのに」は小学生高学年向け。
    もしくは、どうしても嫌いな人がいて、その人の対処法に悩んでいる大人に。

    この「嫌」の感情について向き合い、「嫌」の感情の対処法を自分なりに考える絵本です。

    まだこの子嫌い!という感情を持っていない息子にはちょっとまだ早そうでしたが、ところどころハマる部分があったようです。

    主人公は小学生の女の子。
    わたしには嫌いな人が何人かいる。
    自分のされて嫌なことをしてくる人。
    みんな、いしにつまずいてこれべばいいのに。

    わかるわかる、その気持ちわかる!

    そして、女の子は嫌な人をやっつける方法を考え始めます。

    でも、そのうち「嫌な感情」について考えはじめます。

    嫌な感情はたとえば突然のどしゃぶりかな?
    それなら避難場所があればいいかな?
    逆にびしょびしょになっちゃう?

    など嫌な気持ちを「雨」に例えて考えてみます。
    発想が広がっていくと、肩の荷が降りていきますね。

    いいぞーいいぞー

    そんな調子で嫌な感情について向き合い考えて、自分のなりの考えにたどり着く女の子なのです。

    息子と私のお気に入りのポイントは、嫌な気持ちが具現化されていて、女の子にしがみついたり、吹き飛ばされたり、してるところ。

    嫌な感情ってもしかしてからだの外側についているものなのかな?という発想から生まれた嫌な気持ちのお人形?が登場します。

    みんなにも色々ついているシーンがあって、「この人ここに嫌なきもちついてる!」「いっぱいついてる!」「この人、重そう!笑」と観察していました。

    人それぞれの嫌な感情を楽しんでみていた息子なのでした。

    そして、やっぱり私は

    アイツを嫌うパワーを使っておもしろいことをたくさん考えるんだ!

    という言葉が好きかな。

    人を嫌ってイライラしている時間ってもったいないから女の子のように素敵な発想で自分の気持ちと向き合っていきたいです!

    投稿日:2022/11/16

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  • 嫌な気持ち

    嫌いな人に対する嫌な気持ちを描いたお話です。

    どうしようもない嫌な気持ちをどうにかしようと試行錯誤して考えていくので、物事を深く考えたり、時には楽天的に考えてみたりと自分の感情と向き合っていくところが良いと思いました。
    この絵本を通して嫌な気持ちに対する免疫力を挙げてくれるような印象を受けました。

    子どもだけでなく大人にもオススメの一冊です☆

    投稿日:2024/09/28

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  • 大人も子どもも!

    ヨシタケシンスケさんの考え方に、共感と笑いが止まりませんでした。
    大人も子どもも、自分と考え方が合わなかったり、理由はよくわからないけど苦手な人っていますよね。
    私も今仕事をしながら、いっぱい人間関係で悩んでいるところです。
    なので、絵本を読みながら、私も励ましセットを準備しとかないといけないなぁと思いました(笑)。
    嫌な気持ちの消化方法って、人からあーだこーだ言われても、うまくできないことも多いと思います。
    息子がもう少し大きくなったら、この絵本をプレゼントして、嫌いな人との付き合い方、嫌な気持ちの発散方法について話がしたいなぁと思いました。

    投稿日:2023/10/24

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  • 特に小学生に読んでほしい!

    大人だって嫌いな人や苦手な人がいるのに、子供たちにはみんな仲良くしようね!という雰囲気。
    子供だって人間です。
    苦手な人や嫌いな人だっています。
    嫌いの感情をもつことを、否定するのではなくどう向き合おうかと考えるヒントになりました。

    投稿日:2023/09/21

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  • わたしにはきらいなひとがいる
    なんにんかいる

    みんないしにつまずいてころべばいいのに・・・

    キライ キライと・・・ 思えばおもうほど
    ここまで子供が考えているのは わかる
    わたしだって子供のころ苦手な人いたもの

    そして 大人になっても 同じように 苦手な人はいるんですよ

    まあ 人間は 完璧はないし 好き嫌いがあってもよしです

    その中で どのように 付き合いながら 生きるかってことかな〜

    まあ 家族の中ではお互いに 助け合って生きていきたいですね!

    投稿日:2023/03/08

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  • 自分のために。

    「ころべばいいのに」(時にはもっとひどいことも)、嫌な相手にはそんなふうに思ってしまうこともありますよね。
    もう絵本になるくらいだから、誰にだってそういう黒い気持ちはあるんです。
    それでいいのだと思います。
    嫌なものは嫌なんだから仕方ないですものね。
    でも、そんな負の感情をもっと上手く付き合えたら、自分のためにいいですよね。
    嫌な相手に失礼だとかそんなことではなく、自分のための対峙術!!

    投稿日:2023/02/09

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  • 素敵な考え方!

    自分の子供時代を思い返したり、大人になった今でも、自分の苦手な人って居るよね、ほんと、転べばいいよ(笑)
    でも、誰かを憎んでる時間が勿体ない、ほんとそうだよね、そうだよねと思いながら読みました。

    頭の中で嫌いな人をやっつけたり、かわいそうな目に遭うとポイントが貯まって買い物ができるっていう設定をする場面には、ププっと笑ってしまいました。実際の世界にも「かわいそうセンター」があって、みんながかわいそうポイントで買い物できれば、世の中平和になりそうですね(笑)

    イヤな気分を突然のどしゃぶりみたいなもの、外側から張り付く何者かと例えてみて、
    「イヤな気分の時って、お風呂に入るとちょっとスッキリしたりする。ってことはイヤな気分って体の外側にくっついていくもの?だから楽しいことがどんどん見えなくなっちゃうのかな?
    だとしたら、イヤな気分や悲しい気持ちが全部取れなくても、いくつかくっついたままでも、美味しい物を食べたり、綺麗な景色をみたり出来るハズよね」
    そういう風に考えると、今はどしゃぶりでもいつか必ず終わる。自分の好きなことをすれば、少しずつイヤな気持ちは剥がせるから、慌てなくていいんだと思うことができました。

    どうしたって、自分とは上手くいかない相手には、「何かに操られているんじゃない?」って考えてみることで、少し相手に対しての敵意も和らぐなと思いました。

    学びが沢山詰まった絵本でした!
    もっと、若い頃にこの絵本に出会いたかったなと思います。

    投稿日:2021/11/23

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  • こどもも大人も気付かされる絵本です

    • 風鈴草さん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子1歳、女の子1歳

    絵がとても可愛くてこどもも喜んで絵を凝視しています。内容はシュールな場面もありますが、これは社会で揉まれる年齢になったら誰もがおもう感情だとおもいます。その際にこの絵本を思い出して心の安定をはかるきっかけになればいいなとおもいました。

    投稿日:2021/07/18

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