クリス・マッデンさんの絵が本当にキレイでした。
背景も、その生息地が自然にわかりやすく描いてくれていて、見やすかったです。特にザトウクジラの海と、ベニザケの川と、アメリカイセエビの海中と、ヨーロッパウナギの海中……と、続けて紹介されているのですが、ちゃんと海の色が違うんですよね。
各生物たちの解説も的確で、読みやすい長さに収まっているので、分かりやすかったです。
ワタリアホウドリが2年に一度しか陸に上がらないというのは初めて知りました。
最後のページには、世界地図、そして、水中を旅する生き物たちと、陸を旅する生き物たちの平均移動距離が書かれているので、世界地図を見ながら、登場した生き物たちがどのようなルートをどのくらい移動したのか、読み手が自分たちで測ることが出来ます。
すてきな科学絵本だと思います。小学校4,5年生くらいからお薦めします。
高学年以上なら、いくつかの生き物のページをピックアップして、ブックトークで紹介してもいいと思いました。