同じ作者&画家のものがポプラ社とフレーベル館から出ているのはなぜか疑問なのですが、、、、内容自体は古典のままで悪くないです。
ただ、昔から疑問でしたが、古典自体の内容に疑問があります。たぬきはたしかにおばあさんを殺したのはいけないけど、でも自分も殺されてたぬき汁にされそうな場合、だましてでも自分を逃がしてもらおうとするのは自然だし、殺したのも正当防衛になりそうなものなのですが、敵討ちをされます。しかも、敵討ちをするうさぎが、おじいさんとは関係のない、とおりすがりのような書き方なので、なんで見知らぬおじいさんにそこまでしてくれるのかも疑問。そして、正義の味方っぽい顔をしたうさぎさんの復讐が背負ったかやに火をつけたり、たぬきのやけどに唐辛子味噌を塗ったり、泥船を作っておぼれさせて殺したり、結構しつこい。かちかちやまのうさぎと、船作りのうさぎは別人だと嘘をついて主張するうさぎよりもたぬきのほうがあわれに思えてしまいました。
昔のお話は勧善懲悪っぽくても勧善懲悪とは限らないのですね。