ある日、保育園にやってきたゾウのフンパーディンク。
子どもたちと一緒に遊ぼうとしますが、上手くいきません。
大好きなすべり台を壊してしまう場面でも、誰一人フンパーディンクを責める子もおらず、優しい子どもたちだなと思いました。
自分たちの遊びに無理やり合わせようとするのではなく、フンパーディンクの好きな遊びを一緒にやろうとする柔軟さ、優しさ。
これは大人も見習いたいところですね。
そして、子どもたちの遊びの豊かで楽しそうなこと!
大人に押し付けられた遊びではなく、やりたいこと、遊びたいことを自由に、心から楽しんでいる様子に、読みながら私も童心に返るようでした。
違いを受け容れる心の広さや優しさ、相手の立場に立つことの大切さを、この絵本を通じて知らされました。
淡い綺麗な色の水彩イラストも素敵ですし、フンパーディンクや子どもたちもとても可愛らしく描かれていて、心が温かくなる絵本です。