冬の時期になると読みたくなるのが「雪わたり」。長いお話なので、年長さんの時から読み始めました。
昨年は、いもとようこ絵のものを読んだので、今年は違うものをと思い、ミキハウスの絵本を選んでみました。
この絵本、すべてモノクロなのですが、地味な印象はなく、雪の清浄さや幻想的な世界をよく描き出していると思いました。
声に出して読むと、宮澤賢治の文章のリズム感の良さ、風景を映し出す表現の美しさなど、日本語の響きの心地よさを改めて感じました。
特に「キック、キック、トントントン」や「凍み雪しんこ 堅雪かんこ」のところは、雪を踏みしめて踊る様子がとても楽しげだと思います。
偏見や差別意識がない子どもの頃に読んでおきたい本だと思います。