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あまのいわと」 みんなの声

あまのいわと 文:舟崎 克彦
絵:赤羽 末吉
出版社:あかね書房 あかね書房の特集ページがあります!
税込価格:\2,200
発行日:1995年10月
ISBN:9784251008220
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,360
みんなの声 総数 9
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  • 古事記の、須佐之男の命の傍若無人な振る舞いと天照大御神の怒り、そして天の岩戸の出来事が描かれています。

    神様達の振る舞いの派手なことといったら…それだけでも面白いです。また、須佐之男の命がお母さんを恋しがったり、天照大御神がへそを曲げたりと、神様が人間みたいに振るまい、なにやら身近に感じました。

    一巻に続き、絵も文も素敵です。特に、戦姿の凜々しい天照大御神にぐっと来ました。

    神様たちの数も増え、賑やかな一冊でした。

    投稿日:2022/11/09

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  • イメージが残っていたらいいな

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、男の子4歳

    神様のお話なんだけれど、
    兄弟げんかでふてくされて、
    隠れたり、
    なんとも人間らしい感情豊かな神様のお話で、
    尊敬というより、親しみを感じてしまいます。

    なんとなく知っているこの天岩戸のお話も、
    子どもに伝えようとすると
    あいまいに理解していることも多く、
    かといってこの絵本では言葉は難しいし、
    おそらく完璧に理解はできてはいないでしょうが、
    なんとなくでも子どもの中に
    イメージが残っていたらいいなと思います。

    投稿日:2020/05/08

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  • 天照大御神が須佐之男命の暴力行為により、岩戸に引きこもった。世界に太陽が無くなり、困った神々が知恵を絞って世の中に光を取り戻す…日本の神話で、わりとよく知られた物語。
    素朴で生き生きとした絵は、絵巻物のように横長で、古代の世界を十分体験させてくれる。

    このシリーズ、あとがきも非常に豪華で、文章担当の舟崎氏と画家の思いや考え、参考資料などが収められている。大量の資料を読みこなし、神話の世界を生き生きと再現した両者の努力に、頭が下がる思いだ。興味を持った人は、ここから別の資料や物語に旅立つことができる。

    子どもの頃も何かの機会で、このあまのいわとの物語を知る機会があったと思うが、あまり細かいところは忘れてしまっていた。改めて、岩戸に隠れる原因となった出来事などを順番に見ていくと…
    崩壊家庭で精神的に不安定な弟と姉が、周りに迷惑をかけまくる話のように思えてきた。
    非常に個人的な解釈で申し訳ないが、二人の両親は死別&事実上の離婚のようなものだし、兄弟は離散、親類縁者同士で殺し合いやもめごとも多い。弟は極度のマザコンで、かつワガママで暴力的。その後のなりゆきも、英雄的な活躍もあるものの、対人関係に問題を起こし孤立。
    姉の方は、優秀だと周囲に褒められているが、身内の問題を解決する根性がない。弟が暴れるのを止めるどころか、無視し(そもそも兄弟仲が悪いらしい)、さっさと引きこもって自分のやるべき仕事も全部放棄してしまう。チヤホヤされて期待されているが、汚い仕事はしない(できない)優等生、といった印象。

    この一家の不始末は、結局、近所の御隠居さんとか、町内会の人とか、親類縁者がしりぬぐいする。なんだか、現在でもよくある「身内の不始末を保証人が処理する」という展開に似ている気がする…

    しかし、後始末組もしたたかで、問題解決するついでに自分たちも楽しんでしまう。大宴会&演芸大会(ストリップ踊り)で世界を救う、という、壮大なユーモア。悲惨なことがあっても、楽しいことがあっても、とりあえず酒を飲んで騒いで祭りをしないと気が済まない国民性?!大騒ぎすると、スカッとして、それまで思い煩っていたことが、結構どうでもよくなるのだろう。

    個人的には、太陽を担当している神様(姉)なんだから、もっとしっかり弟のダメな部分を叱って欲しい。(天変地異が起きるのか?)
    弟は、いい年こいて、いつまでもワガママしてないで、大人になって欲しい。暴力で気晴らしをするのはやめて欲しい。
    このような、人間の愚かな部分は、古く神話の世界から引きついでいるものなのだろうか…なんだか、不条理な話で、妙に心に残る。神様といえど、全能でも万能でもなく、欠点がたくさんある。そこが面白いが、周りのとばっちりを受ける人たちは大変だ。

    この本を読むと、いろいろな人がいろいろな風に余白の部分を想像して楽しめると思う。
    年齢問わず、一度読んでみて、不思議で不条理に満ちた神話の世界を体験してもらいたい。

    投稿日:2019/09/06

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  • 日本の民話シリーズ 第2巻

    イザナギの神は、三人の子、アマテラスとツキヨミと、スサノウに

    夫々、高天の原と、夜の国と海上を治めさせたが、末の子のスサ

    ノウは、素直に言いつけを守るような神ではなかった。乱暴でわ

    がままでてのほどこしようもなかった。やっぱり、末っ子は、母を

    恋しくて泣いているのだが、天界から追放される前に、姉である

    アマテラスに会いに行くのでした。アマテラスが、天の岩戸に

    身を隠すようになったいきさつや、出てくるようになったエピソード

    もわかった絵本でした。

    投稿日:2019/06/30

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  • 絵がしっくり

    • さみはさみさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子2歳

    6歳の長男にシリーズの『くにのはじまり』に続いて読みました。

    私はちゃんと神話を読んだことがないものの、なんとなく聞いたことのある話でしたが、長男にとっては今までに読んだ本とは雰囲気が違うので、新鮮だったようです。

    次巻の『やまたのおろち』で須佐男の命が登場しますが、その素性がよくわかってこれまた新鮮でした。

    絵が味わい深く、内容にしっくりきていて読み易いです。

    投稿日:2015/01/08

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  • たぢからおのみこと!

    もうすぐ幼稚園の合宿で戸隠に行く娘は、この絵本を読むのを
    楽しみにしていました(天岩戸が飛んできて戸隠山になったと言われて
    いるのです)。中でも手力男の神の登場をわくわくしながら待って
    いました(笑。力自慢の娘は「死んだらたぢからおのみことになりたい」
    と七夕の短冊に書いたほどですので)。
    もう、主役の天照大御神や、須佐之男など全く眼中にありませんでした(笑)。
    ちょっと残念だったのは、戸隠伝説になっている「天岩戸が飛んでいった」
    という物語にはなっていなかったこと。この絵本の中では手力男が、天照大御神
    の手をひっぱって岩戸から引きずり出した、と書かれていました。

    それにしても、神話ってダイナミックで楽しいですねえ。
    娘は因幡の白兎の話もとても気にしていますのでもちろん読むつもり
    ですが、まず次は『やまたのおろち』ですね。怖がるかな?

    投稿日:2012/07/20

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  • スサノオって・・・

    • AAさん
    • 40代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子10歳、女の子8歳

    「やまたのおろち」ではあんなに活躍し、英雄のように思っていたスサノオの本性が描かれています。
    「確かに、乱暴もので追放されたと書いてあったけど、ここまで悪かったの?」
    という感想を子供と言い合いました。ちょっとひどいなあと感じさせる内容は、日本の昔話でもよくある感覚です。

    そしてここからが面白かったのですが、姉のアマテラスが弟の横暴を見るに見かねてあまのいわとに引きこもってしまいます。
    アマテラスは日の神だから、世の中が真っ暗になってみんなが困ってしまい、何とか出てきてもらおうと神々が画策します。
    そのやりとりが面白いです。
    そして、外の様子をどうしても見たくて仕方なかったアマテラスが隙間をあけてしまうところが、とてもかわいらしく感じました。

    このお話を読んでアマテラスが神々の中でも特に偉大な神様だったのだろうなと感じました。

    私は子供のころギリシャ神話にはまりましたが、日本の神話もこんなに面白かったんだと今更気づきました。

    投稿日:2012/05/02

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  • 岩戸に隠れたアマテラス

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子18歳、男の子16歳

    日本の神話第二巻。
    有名な天の岩戸のエピソードです。
    妻のイザナミと壮絶な別れをして、黄泉の国から戻ったイザナギが
    身を清めていると、また神が誕生したのです。
    その中のスサノオは乱暴者で、姉のアマテラスは心を痛め、
    天の岩戸に身を隠してしまうのです。
    アマテラスは日の神であったため、闇に包まれた世の中を元通りにするため、
    神々の画策が始まります。
    アメノウズメの踊り、鏡の効用など、大らかな展開が面白いですね。
    天の岩戸のエピソードは、天が突然闇に包まれるという日食の現象と関係があるともいわれていますね。
    今年は日食が観察できるようですし、今読むにはまさにタイムリーだと思います。
    小学校のおはなし会では、『くにのはじまり』とセットで読んだので、
    子どもたちもすんなりこのエピソードを楽しんでくれました。
    やはり知っておきたい神話だと思います。

    投稿日:2012/02/11

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  • 神話の絵本

     日本の神話シリーズ(全六巻)のうちの第二巻です。 
     1987年に発行されていたものを、あかね書房から新たに復刊したものです。
     「天の岩戸」は、いつのまにか知っていたお話ではあったのですが、どういうわけで日の神様がかくれてしまったのかは、この絵本をも見てなるほど〜納得したしだいです。
     古事記や日本書記というと、歴史の授業の暗記名?ぐらいにしか思わなかったのですが、こうして書かれている内容の一部でも、絵本で表現されているのは、すばらしいことだなぁ〜と感じました。
     昔話だけでなく、神話の世界も興味深いと思いました。

    投稿日:2007/03/31

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