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にわとりちゃんとこぎつねくん」 みんなの声

にわとりちゃんとこぎつねくん 作:ブリギッテ・シジャンスキー
絵:サラ・ブルグ
訳:まつむら まさこ
出版社:瑞雲舎 瑞雲舎の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2006年12月
ISBN:9784916016638
評価スコア 4.43
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みんなの声 総数 6
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  • 大人の常識と子どもの常識

    雪の降る夜、主人公のにわとりちゃんが寝ようとすると、誰かがドアを叩く音がしました。
    ドアを叩いたのは、迷子になった子ぎつねくんでした。

    きつねは、にわとりを食べます。

    だから、家族は子ぎつねくんを家に入れるのを嫌がり、ドアを開けられないようにして眠りました。
    でも、にわとりちゃんは子ぎつねくんのことが心配です。
    こっそりと家を抜け出して、子ぎつねくんを牛小屋に連れていきました。
    二人を見たうしのおばさんは、びっくりしました。
    だって、食べられる側のにわとりちゃんと食べる側の子ぎつねくんが、いっしょにいるんですもの!

    びっくりしたのは、うしのおばさんだけではありません。
    いのししも、しかも、びっくりしました。
    それは、子ぎつねくんの両親も同じです。

    子ぎつねくんの両親は、二人を見て、どう思ったでしょう?

    大人の常識は、きつねはにわとりを食べるもんだ。
    ですが、
    子どもの常識は、友だちは食べないもんだ。
    そして、純粋な子どもを前にすると、大人は……。

    大人の殺伐とした常識を子どもの純粋な常識が打ち破ったようで、この絵本を読んで、痛快な気持ちになりました。

    投稿日:2020/11/10

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  • ともだち

    にわとりちゃんは、迷子になったこぎつねをほっておけなくて

    寒くて雪の中で眠るこぎつねの面倒をみて、朝になれば、

    こぎつねの親さがしに奮闘しました。

    やっと、パパぎつねは、こぎつねをみつけて、

      「やっと みつけたぞ!

       おまえときたら、こんなうまそうな ご馳走まで

       つれてくるなんて!」

    こぎつねは、

       「ちがう、ちがうよ パパ にわとりちゃんは ごちそうなんか

        じゃない! ぼくが まいごに なって こまっていたのを

        たすけてくれたんだよ、ともだちなんだ!」

    純粋なこぎつねの気持ちが親にも通じて、にわとりちゃんの

    優しい気持ち・思いやりが通じてよかったなあと思いました。

    投稿日:2019/05/11

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  • 素敵な思いやり

    かわいらしい絵は、フランスの1985年生まれの方
    おはなしは、スイスの1931年生まれの方!
    作者は、編集者で
    絵本はこれが第1作とのこと
    おもしろいコラボ作品ですね

    きつね=悪い

    絵本やお話に出てくる
    イメージがなんとなくあって
    思い込んでいるところがあります

    にわとりちゃん・・・食べられちゃうのでは・・・と
    心配が続きます
    うしのおばさんはやさしいけど
    みんな、結構シビアです
    1番厳しいのは、にわとりちゃんの家族・・・

    でも、こぎつねくんもやさしいし
    きちんと自分の思ったことを伝えることが出来るんだ!!
    と、とても安心します

    友情って、いろんな障害を乗り越えて
    芽生えるものなのかな

    投稿日:2018/03/27

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  • 素敵な絵本

    • オパーサンさん
    • 30代
    • ママ
    • 福島県
    • 女の子4歳、女の子1歳

    とても心優しいにわとりちゃん。
    雪の降る日、そんなにわとりちゃんの家に迷子のこぎつねくんがやってきます。
    きつねはにわとりを食べるものですから、周りの大人たちは忠告をしますが、にわとりちゃんはこぎつねくんを見捨てることなんてできません。
    二人が友情を育んでいく様子に、心がぽかぽかと温かくなります。
    常識や先入観にとらわれていない子供たちに、ぜひ読んで欲しい一冊です。
    表の見返しには雪の中をやってくるこぎつねくん、裏の見返しには日の光の中を帰っていくにわとりちゃんが描かれているのですが、うっとりするようなきれいな絵です。

    投稿日:2010/01/30

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  • やさしいにわとりちゃん

    始めて手にした時、なんてきれいな絵本なのだろう、と思いました。表紙はきつねとにわとりが逆転した形の図柄です。見返しからお話しが始まり、うしろの見返しまで続いています。しんしんと降る雪の寒さまでが伝わるように感じました。
    ひたすらに相手を憐れみ信じてやまないにわとりが、ママとパパからはぐれたきつねのために、一肌も二肌も脱ぐのではありますが、そこには嫌みはありません。本物の友だち、友情についてやさしく教えてくれる絵本だと思います。

    投稿日:2007/11/13

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  • 心優しいにわとりの物語。

     この絵本は、「あらしのよるに」や宮西さんの「ティラノサウルスシリーズ」と同様に、食物連鎖からみると食うもの食われるものの関係なのに、お互いに友情や愛情を深めるおはなしと似ているものがあると思いました。

      にわとりちゃんは、家族や友だちから「きつねに食べられるよ」と忠告されても、このこぎつねを見捨てようとは決してしません。そのひたむきで愛情に満ちた行動が、子どもたちにも伝わればと思いながら読み聞かせしました。

     前出の2作と違うのは、こわい存在と分かっていながらも、助けてあげたことでしょうか。

    投稿日:2007/03/06

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