1996年英語版出版。日本語版は2006年刊行。
中南米、アフリカ、アジア、オセアニア、アフリカ、極地など、いろいろな地域で、独自の生活をしている人々が子育てする様子を描いた絵本。
あかちゃんの抱っこ(おんぶ)がこんなに多様だとは思わなかった。
抱っこしているのも、母親に限らず、祖父母や父親だったりする。
いろんな地域の暮らしぶりが、カラフルな絵で生き生きと描かれている。古い民族、伝統的な暮らしをしている人たち、自然環境もいろいろ。生活に必要な作業をしながら、ついでに子守をしているようなかんじだ。どの人も逞しい。
暮らしはシンプルだ。必要なものを手に入れたり、自分たちで作ったりしている。大金持ちや最新の機器で武装しているような人はひとりも出てこない。水汲みしたり、手作業で穀物の脱穀をしたりして、けっこう忙しそうだが、なんだか楽しそうにも見える。
生きていくのは、こういう素朴なことの繰り返しなのかもしれない。
こんなにいろいろな生活があるから、人間はいろいろで
世界は多様性に富んでいるのだと、わかる。