表紙をめくった見返しの紙の色が、とても素敵な優しい桜色で、作者や編集者のこの作品にかける想いみたいなものが伝わってくるのを感じました。
ある街の桜通りにスポットを当てて、ずっとそこを追っていくのですが、この絵本の面白いところは、ずっと同じ視点からではなくて、真横からだったり、上からだったり、川側からみたとおりの桜の姿だったりするところです。
また、この作品は春から夏へ移り変わっていくのですが、同じ時間帯にほぼ同じ人たちがその桜通りを使っているので、
彼らが左から右へ(たぶん(右側に駅がある)移動していく服装やしぐさで、その日の天候や季節感も伝わって来るし、それぞれの登場人物たちの背景も見えてきて面白かったです。
1ページ1ページ隅から隅まで楽しめます。
高学年以上〜大人の方たちへの読み聞かせにもお薦めです。
見事に咲いた桜のお花見もできます。