有名なモノしか知りませんでしたので、読んでみようと思いました。
手にして正解でした!
この作品を読んだことで、金子みすゞさんが、今までよりもっと身近になりました。
羽尻利門さんの挿し絵が、金子みすゞさんの世界観にとても合っているので、彼女の生きた世界を感じられたような気がしました。
特に、結婚してから娘のふさえと一緒に描かれている夕焼けの海と一緒に描かれているシーンが心に残っています。
この本は元は、金子みすゞさんの詩に感銘を受けた著者デイヴィッド・ジェイコブソン氏が、「金子みすゞ」と彼女の詩を知ってもらいたいと、アメリカで出版したものを日本語訳した作品だそうです。
なので、詩集としても、ひとりの詩人の伝記としても読むことが出来ます。
26歳という若さでこの世を去ってしまったので、あまり多くの詩は残っていませんが、
彼女の詩は、とりあげている“もの”その一つ一つに寄り添っているのが感じられました。
それほど難しい言葉を使っていないので、小学校4,5年生くらいから、中学生・高校生の皆さんにぜひ読んでもらいたいです。