「星のなる木」 みんなの声

含みのあるお話です。
リンが育てた木は素晴らしい木ではあったけれど、人々に怠惰と不幸をもたらしました。
どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
生活の歯車が狂うというのはこう言うことなのでしょうか？
お話は様々なことを考えさせる内容ですが、メルヘン仕立てになっているところが弱味かも知れません。
大金持ちはどうなったのでしょうか。
大金持ちの所有地となった土地を、人々はどうして再び耕すことが出来たのでしょうか？
現実では、一度失ったものはたやすく元には戻らないことを、忘れてはなりません。

くるのきしげのりさんの「５つの風の絵ものがたりシリーズ」の絵本版の１つ。
今回は、イラストが田村セツコさんです。
ちょっとレトロで可愛いイラスト。
昭和生まれの親の私は、こういうの懐かしい〜子どもの頃可愛いと思ったな〜と、そんな気分になります。
田村セツコさんのイラストで、子供達にも親しみやすくわかりやすいお話に感じると思いました。

同じ「５つの風の絵ものがたり」シリーズの他の本がとても良かったので、こちらも読みたいと思いました。
表紙のイラストを見て、これはもしや「おちゃめなふたご」の人のイラストだ！と嬉しくなりました。自分が小さい頃、大好きだった本です。とても懐かしい気持ちになりました。
おはなしは、ちょっと教訓めいているかなと感じましたが、とにかく絵が可愛いので読みやすかったです。