「サンゴのもり」 みんなの声

サンゴの森での生活のお話です。
日常を描いていて、なので、大きなストーリーの流れはありません。
メンバー紹介で様々なおさかなや生き物がでてきたり、満月の日にサンゴの森で起こる出来事を教えてもらったり、というほのぼのした内容で、実際住んだら、仲間になったら、どんなかな？と子供と一緒にお話しながら読み進めました。

海の中にあるサンゴのもりには、色とりどりの魚たちがたくさん住んでいます。
個性豊かで、ユニークな名前の魚たちで、にぎやかなサンゴのもりが、とても美しいです。
サンゴに隠れた魚を探したり、じっくり絵を見て楽しめます。
サンゴの産卵の場面も、幻想的で美しいです。
美しいサンゴと魚たちの楽園が、絶滅することのないよう祈ります。

おさかなたちが、住んでいるサンゴの森。
お魚には、特徴をあらわす、名前がついていて、よくわかります。
じっとしていられないアチコチが、大きなお魚襲来に大活躍でした。
ぎんちゃんぽんちゃんのおっとりした様子も面白いです。
サンゴの森はちいさなお魚をかかえるように、守ってくれるのですね。
満月の夜の産卵、きれいでしょうね。
おさかなとサンゴの色がきれいで、何度もページを繰って見ました。　

お魚の仲間が沢山登場します。
どの子もそれぞれに個性的な性格の持ち主のようです。その個性が一つ一つ説明されていますが、物語に活かされていないように感じました。
いろんな友達がいて、みんな仲良く暮らしているよって事なのでしょうか。でも、説明よりもう少し物語があったほうが楽しいのではないかと思います。

サンゴが生きている海で、魚たちが暮らす様子がえがかれています。それぞれ違った個性の魚たちが共存している様子を興味深くよみました。そして、色があざやかで、きれいな絵も素敵。子どもたちが衰退しているサンゴ礁の問題に興味をもつきっかけになればいいなと思いました。