韓国の1940年の作品。
ただ、原詩が1940年ということで、絵は2004年に描かれたものであり、しかも1960年を想定して描いたとのこと。
物語は、おかあさんから隣の店に行って「今、何時か聞いてきて」と頼まれた女の子が、店に入るシーンから始まります。
店というのは、万屋。
この万屋が、また、日本の昭和を感じさせるもので、懐かしい感じさえします。
「よじはん」って教えられたので、家に直ぐ戻れば良いのですが、途中、誘惑が一杯。
鶏がいたり、アリが行進していたり、トンボが飛んでいたりと道をドンドン外れてしまいます。
仕舞いには、一面オシロイバナが咲いている場所に座り込んでしまいます。
日が暮れて家に帰って、女の子は、おかあさんに「いま よじはん だって」というシーンが、爆笑もの。
おかあさんの娘を見る眼差しが何とも言えません。
それにしても、韓国語の表記のある看板と服装を除けば、日本の古き良き時代と見間違うばかりに似ています。
大人は郷愁を覚え、子どもは親近感を覚える、そんな感じの絵本といったら良いでしょうか?
文章が平易で、絵がとても可愛らしいので、幼稚園前位までの読み聞かせにピッタリの作品です。
韓国の作品ではありますが、多くの方にオススメします。