看板屋の仕事をしているとうちゃんに憧れている「ぼく」のお話。
ぼくは、とうちゃんの書いた看板がとても好きなんですね。
そして、とうちゃんと同じ看板屋になるのが夢なんですね。
時には酔っぱらってお店に迎えに行くこともあるけれど、
そんなとうちゃんが好きで、とうちゃんが書いた看板が好きで。
そんな気持ちがじんじん伝わってくるお話です。
まるで、「ぼく」の作文を読んでいるような気分になりました。
父親の仕事を子どもが理解することは難しいと思うのですが、
そんな仕事を身近に感じられるぼくは、とても幸せなのかもしれません。
父親を尊敬し、父親と同じ職業に就きたいと思うぼく。
父親が憧れの存在として描かれている、心温まるストーリーです。