まず表紙で一気に脱力してしまいます。
やかんが主人公です。
読み進めると、ポット、赤やかん、じょうろ、急須まで集合。
しばらくは何が始まるのか、固唾を呑んでしまう、緊迫感です。
そして、驚愕のラストへまっしぐらです。
そしてやっと、題名に納得です。
かんかん照りの頃や、雨の季節にぴったりだと思います。
私は「三国志の諸葛孔明再来か!」と思ってしまいました。
(厳密には諸葛孔明が赤壁の戦いで風向きを変えたのですが、一説によるとそれまでにも雨を降らせたというエピソードもあるからです。もっとも、諸葛孔明は気象予報の知識があったから、というのが定説ですけどね。)
後半のアングルがすごくいいです。
まるで映画を見ているようでした。