「北極号」で着いた北極点で、サンタのプレゼント第一号に選ばれたぼく。
サンタのプレゼントにトナカイの引き具についている鈴をリクエスト。
帰り道に失くしたと思っていたその鈴はツリーの後ろに箱に入って見つかった。
その鈴の音は大人には聞こえない。
子供の頃聞こえてた妹でも、大人になったら聞こえなくなっていた。
大人になるって事は、そんな風に見えてた物が見えなくなり、聞こえてた音が聞こえなくなり、信じてた事が信じられなくなるって事…
私達は色々な物をなくしながら大人になってきたのでしょうね。
せめて夢や希望はなくさないで、生きて行きたいです。
最後にそんな事を感じさせてくれる、ファンタジックなお話でした。
大人にお奨めの一冊。
極寒の中を走る北極号と湯気までみえそうな暖かなその車内。今回の作品もその絵の素晴らしさに感嘆でした。