幼稚園のときに読んで、ずっと心に残っていた本です。
大人の「赤ちゃんがえり」を知るきっかけになった本です。
子供心に強い衝撃を受けました。恐怖すら覚え、もう読むもんかと思いました。私が読むには早すぎた、と。
でもこの本との出会いは、祖父母を大切にしよう、お年寄りを大切にしよう、という思いを芽生えさせてくれました。
幼い頃の私にとって、身近なお年寄りである祖父母がおもちゃをくれたり、遊びに連れて行ってくれたりすることは、当たり前のことでした。
しかし、この本を読み、母から「赤ちゃんがえり」の事を学んでからは、考えが変わりました。
人が健康でいることは本当は不思議なことであり、いつ身近な人に変化が起きてもおかしくないということ。少し会わない間に祖父母が変わってしまったら…祖父母に接する心持が変わりました。
当時、両親の変化はまだ想像できないものでしたが、今その気持ちは、両親や友人に向けても広がっています。その時その時を大切にしていきたいと思っています。