主人公の男の子が、お母さんといっしょに自転車の専門店「さんりんどう」に行くと、ひときわ輝く自転車がありました。
その名も、「地獄の三輪車」。
他にも色々な自転車はあったけれど、男の子は一目で気に入って、「地獄の三輪車」を買ってもらいました。
次の日、さっそく公園へ。
でも行く途中に、地獄の三輪車の目がピカッと光ったのです。
明かりに照らし出された風景は、いつもの風景ではありません。
なんと!
地獄の風景だったのです。
それを見た男の子は……。
読んでいるときは、ただただ圧倒されていました。
でも読み終わって気持ちが落ち着いたとき、
「もしかしてこれは、いじめに対抗する一つの方法かもしれない」
と思いました。
だって、いじめようと思った相手がこの男の子のようだったら、いじめっ子はやりにくくてしょうがないでしょうから。
そういう意味では、全ての年代の方々にお勧めだと思います。