”ないたあかおに” この本は私自身、子供の頃に読み、少し難しさを感じながらも、思いやりと言うものを、なんとなく感じ取った作品でした。
それと全く同じ本を見つけ、娘にはまだ早いかな??と思いながらも、半分は自分に買うつもりで、この本を買いました。
家に帰って読んで見ると、やはり少し理解が出来ない部分があるのか、絵を見ながら「どうしてあかおには裸足なの??」や、立て札を壊す場面でも「足は痛くないのかな・・??」と予想外の質問をしてきました。
だけど、何かを感じてくれたのか、毎日、毎日、5回も6回も読んで〜と本を持って来ました。
そしてある日、少し理解をしてきたのか、あおおにくんの書いた手紙の所で、娘の目から涙がポロリと流れてきました。
”わぁぁぁぁぁん”と泣くのではなく、声も出さずに、ただ、ぽろぽろと、涙を流すのです。
「なんだか、悲しくなってきちゃったよ。悲しいね。」と娘は言いました。
私がこの本を読んだのは、小学校くらいでしたが、それでも、ここまで、本に入り込んで、鬼の気持ちになった事はありませんでした。
毎日、何度も読んだおかげか・・・少し長い文章にもかかわらず、ほぼ完璧に、文章を暗記して、一人でも口ずさんでいるほどです。
三歳でも、ちゃんと、内容を感じ取る事ができるんだな・・・と感じた瞬間でした。
そして、もっともっと、たくさんの本を読んで聞かせてあげたいと、感じた本でした。
この本を買ってから、少し経ちますが、未だに、寝る前に読み、自分の世界に入りつつ、寝に入る様です。