おばけなどが怖い娘は、最近読んだ理科の本の中に
「おばけなんていないのです」と書かれてあったのに
出逢ってから「ほうら、おばけなんていないんだよ」と
ことあるごとに言います(怖いからことあるごとに言いたいらしい)。
そんなわけで、かっぱのこともいないといいます。
この絵本を読み始めた時も「かっぱなんていないんだよ」と
言っていましたが・・
読み進めていくうちにぐいぐい物語の中にひきこまれていき、
いつのまにやら「かっぱなんて」などとは言わなくなって
いました。
おばけはいない方が私もいいとは思うのですが、その他の
いるかもしれないけどみたことがないものすべてが「いない」ことに
なってしまうのはとっても寂しいなと思っていたので、
この絵本を読んでよかったなあって思いました。
長谷川さんが書いた『めっきらもっきらどおんどん』と
同じように、異界の暮らしが描かれていて。
なんとなく怖いのではあるけれど、でも怖いばっかりでは
なくて(ガータロ達、かっぱの家族は優しいし)、
不思議な気持ちになりました。
かっぱは、きっといるなって思います。
かっぱのところに遊びに行ってみたいけれど、すいかごめのじゅもんを
簡単に忘れてしまいそうな私は、やっぱり戻ってこれなくなったら
困るので、こうして絵本を読むだけにしていようかな。